2010-01-01から1年間の記事一覧

今日聴いたもの

Eco De Sombras / Susana Baca '00年。少し前に聞いた'02年盤「Espiritu Vivo」にハマって、その後amazonで適当に物色した中の1枚。「Espiritu Vivo」のようなフリーキーで不穏な雰囲気は控え目ながら、こちらも相変わらず独得の官能ダウナーな歌世界にエキ…

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歌謡今昔物語 / V.A. '05年。大西ユカリの次に渚ゆう子、奥村チヨの次に渚ようこ、という風に、昭和40年代のヒット曲と昭和歌謡リバイバル組の音源が交互に並べられたコンピレーション。この一見、合いそうで合わなそうな選曲が意外にスムーズな耳ざわりで、…

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Thousand Birdies' Legs II / Thousands Birdies' Legs '08年。「風はびゅうびゅう」より少し前に出ているバンド編成盤。タイトルからは予想もつかないお洒落なクロスオーヴァー・シティポップ"第七官界彷徨"をはじめ、軽やかなジャジーAOR"クマの朝"、クー…

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御身 onmi / 寺尾紗穂 '07年。ユーモラスで切ない歌詞が猫好きを悶絶させるアーシーなピアノバラード"猫まちがい"が素晴らしい。以前聞いた「愛し、日々」があまりピンと来なくて、自分の中で勝手に「方向性は支持するけど楽曲の魅力はイマイチなヒト」のカ…

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へんじがない、ただのしつれんのようだ。/ 桃井はるこ '09年。80年代アイドル歌謡を下敷きにしたようなどこか懐かしい雰囲気の楽曲がズラリ。近頃ほとんど耳にすることが少なくなった産業ハードロック的アレンジが脈々と受け継がれている風なのが、やはりこ…

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UTAU / 大貫妙子 & 坂本龍一 ピアノと歌によるひたすら静謐で格調高い歌集。とはいえ、このアルバムが出てすぐに聞いたコンサートでの、曲間で繰り広げられる二人の軽妙なトークを脳内で補完してしまってニヤニヤしてしまうのだけど。それにしても"美貌の青…

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Espiritu Vivo / Susana Baca ペルーの女性シンガーの'02年Luaka Bop盤。アフロ要素の加わった哀愁フォルクローレ・フォーキーというか、独得のエキゾティックな魅力があって、何よりメランコリーに満ちた歌声が素晴らしい。オーガニックな演奏に程よくアヴ…

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Sem Gravidade / Otto '05年のTRAMA物。"Bob"の頃の、ドラムンなリズムに乗った新型MPBのイメージが強かったんで、1曲目の"Lavanda"のカラッとした生音アレンジにはちょっと意表を衝かれ、さらに聞き進むうち、ブラジリアンな枠を越えた下世話でキャッチーな…

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Nitro Burnin Funny Daddy / Brian Setzer '02年。発売当時は15年ぶりのソロ名義でのアルバムだったそう。ロカ中心にブルース、カントリー、3連ロッカバラードなど、ヴィンテージ感漂う多彩な楽曲を、決してレイドバックしない轟音ギターや疾走ビートで、緊…

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cLOUDDEAD / cLOUDDEAD '01年の西海岸アングラ・ヒップホップ。なんというかプログレ・テイストのめくるめくサウンドスケープ・ヒップホップという感じ。1曲ごとに曲調が変わって、そのうえどの曲もツギハギなコラージュ的展開をみせるという、なんだか最初…

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Download This / New Sector Movements '01年のUK産ブレイクビーツ・ソウル。脱臼気味のデリケートなテック・リズムに、ロイ・エアーズ的なメロウでミステリアスなクロスオーヴァー・サウンド、そしてスティーヴィー・ワンダーっぽい歌い回しのヴォーカル、…

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So So Satisfied / Ashford & Simpson '77年作。ストリングスの泣きフレーズに何度聞いても胸をくすぐられる哀愁の歌謡ディスコ傑作"Over And Over"収録のアルバム。冒頭を飾るアッパートラック"Tried, Tested And Found True"もめちゃくちゃファンキーなリ…

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Pursuit of Nappyness / Nappy Roots '10年新作。今回はなんといっても2曲目の"Fishbowl"。まさかこのグループの曲にこういう感想を持つとは想像だにしなかったけど、妙にプリファブ・スプラウトっぽさを感じる切ないブラコン・エレクトロ傑作。とはいえ、ア…

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Wooden Leather / Nappy Roots イントロとアウトロのムシ声フォークブルースが最高な'03年3rd。これまで聞いたほかのアルバム同様、埃っぽいアコースティック感覚とエレクトロ感とが同居して独得の雰囲気を漂わせるトラックが並んでいて、フラメンコ・タッチ…

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Here to Create Music / Leon Huff '80年のリーダーアルバムで、入手したのは'99年にWestsideからノーマン・ハリスのアルバムとの2in1で出た再発盤。典型的なフィリー・イージーリスニングなノーマン・ハリスとは対照的に、レオン・ハフのアルバムはなかなか…

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Sweet Brown Sugar -T.K. Rhythm'N'Soul Compendium 1971-81/ V.A. '98年にWestsideから出たT.K.音源コンピ。ティミー・トーマスにベティ・ライト、リトル・ビーヴァーといったお馴染みのメンツも押さえつつ、レアグルーヴ・クラシックの"Keep It Up / Milton…

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Estudando o Pagode / Tom Ze '06年。トン・ゼーは、これまで何枚か聞いてはいたものの、ちょっとクセが強過ぎる感じであまりハマりきれなかったんだけど、この「パゴージ学習〜オペレッタ『女性差別と愛』」は最高。変な音が飛び交い予想外の展開を見せる、…

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Califia - Songs of Lee Hazlewood / V.A. Aceのポップス作曲家シリーズ、リー・ヘイゼルウッド編。このシリーズでは珍しい本人歌唱曲"Lady Bird"、"The Girl on Death Row"、"Califia (Stone Rider)"に代表される、重厚で緊張感漂うサスペンスフルMOR路線は…

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You Baby - Words & Music by P.F. Sloan and Steve Barri / V.A. Aceのポップス作曲家シリーズ、P.F.スローン=スティーヴ・バリ編。P.F.スローンといえば"明日なき世界"を書いたフォークロックな人というイメージしかなかったんで、"Secret Agent Man"もこ…

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Bo Diddley Is a...Songwriter / V.A. Aceのポップス作曲家シリーズ、ボ・ディドリー編。オールディーズ〜MOR色の濃かったこれまでの諸作とは毛色が違い、今回はビート・バンドによるカヴァーを中心にしたロックンロールな選曲で、ひたすらごきげんな1枚。さ…

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Crystal Children / Dazzle Vision '08年。エイベックス歌姫系ヴォーカルをフィーチャーしたグランジ〜ヴィジュアル系J-POP、と思わせて最後にデスなうめき声が炸裂する1曲目の"HERE"がいきなりショッキング。聞き間違いかと思ったら、続く"tonight"でも、普…

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ヴァレリー / blue marble ショック太郎さんの初作。ソフトロックやシティポップ風の耳ざわりの良いメロディーやアレンジに耳を奪われていると、いつの間にか世界がグニャリと歪んでいるような、ある種ポップスのマジック・リアリズムという趣もある濃密な46…

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One Man's Music -作曲家 渡辺岳夫の世界-ドラマ編 / 渡辺岳夫 アニメ関係の名作群同様、このドラマ編でも良質な歌モノがたくさん聞けるかと期待したんだけど、基本的にインスト曲が中心の構成で、正直ちょっと拍子抜け。それも1〜2分のテレビ・サイズのもの…

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歌謡曲番外地 東宝レコード映画・TV編 〜 銭ゲバ大行進 / V.A. テレビや映画の主題歌を中心に俳優の歌うレコードを集めた東宝音源コンピ。冒頭、昭和元禄なゲバゲバ感に満ちたグルーヴ歌謡"銭ゲバ大行進 / 唐十郎"にいきなりテンションが上がってしまうけど…

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GROOVIN’昭和!2 〜 ベッドにばかりいるの / V.A. 徳間ジャパン音源のコンピシリーズの70年代歌謡編。真夜中に流れている70年代のATG映画をなんとなく見ているような、ちょっとうらぶれた雰囲気に思い切り浸れる選曲で、多彩で飽きさせない曲のセレクトと絶妙…

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歌謡曲番外地〜ルミ子・知子・ユキ ミノルフォン三人娘シングル・コレクション / V.A. ミノルフォンに音源を残した3人のヤング女性歌手の全シングル集で、清純アイドル系二人とやさぐれ系という不思議な組み合わせ。天馬ルミ子は、キュートでかつ芯の強そう…

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昭和ダイナグルーヴ EMIミュージック・ジャパン篇 / V.A. タイトル通りクラブ目線のレアグルーヴ系歌謡曲コンピ。"風に乗って / 岡崎友紀"や"ヘイ! / ナウ"なんていう個人的に別格的な存在の曲がサラリと収録されているので、それらに匹敵するようなイイ曲…

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夜のカラッポ / ザ・シロップ 純然たる新作を聞くのは随分久しぶりな気が。でも、スリラー・ムードのインストではじまり、一転、疾走感満点の昭和歌謡ガレージグルーヴ"全部カラッポ"に突入するオープニングから、全く変わらないいつものゲバゲバ・ワールド…

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BUOYANCY / キリンジ 新作。先行シングル"夏の光"の爽快に突き抜けたイメージに反して、前作に比べると少しビターでひねくれた楽曲が目立つ印象のアルバム。しかし相変わらずいちいち曲が良くて、なので多少強引でアンバランスなアレンジもアイデア倒れに終…

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NIU / 持田香織 前作のナチュラル〜オーガニック路線を継承しつつも、自身が作詞作曲した曲の比率が一気に高まった新作。しかも1曲目のブラジリアン・クロースオーヴァーなシティポップ"Bolero"があまりに気持ち良い曲なんで、甘い歌声の魅力に加えて曲作り…