今日聴いたもの

GROOVIN’昭和!2 〜 ベッドにばかりいるの / V.A.
徳間ジャパン音源のコンピシリーズの70年代歌謡編。真夜中に流れている70年代のATG映画をなんとなく見ているような、ちょっとうらぶれた雰囲気に思い切り浸れる選曲で、多彩で飽きさせない曲のセレクトと絶妙に流れていく配曲がとにかく素晴らしくて、個々の楽曲の面白さもさることながら、その編集センスに感激できるかなり完成度の高い1枚。
初聴曲で気になったのは、ピアノブルース演奏に乗せて軽妙な台詞を聞かせる千昌夫の"あんたのバラード"カヴァー、ラウンジ・グルーヴな語りパートとズル向けたお座敷うたとのギャップが強烈な"ブギウギ小唄 / 五月みどり"、虚無感漂うラテンフォーキー歌謡"本牧メルヘン / 山下雄三"、甲斐バンドをさらにドメスティックにしたような青春歌謡ロック"遠い渚 / マリアンヌ"、喘ぎ声入りの水商売系レズ寸劇"Lesbian / 東てる美"など。
そして、ニューロックに片足つっこんだ時期のセルスターズ3曲や、ダウナーなブルージーさが際立つ"くのいちブルース / 中山千夏"に"ジュクに風が吹く / 李礼仙"、流麗なオーケストレーションが彩るグルーミーソフロ歌謡"花の世界 / 加橋かつみ"とか、久しぶりに聞いたけどやっぱり良いなあ。