2009-01-01から1年間の記事一覧

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Afrique / Count Basie & His Orchestra 71年。オリヴァー・ネルソン編曲指揮のFlying Dutchman盤。魅力的なテーマフレーズを持つ"Step Right Up"をはじめ、アルバムの大半を占めるオリヴァー・ネルソン作品は比較的オーソドックスなビッグバンドジャズで、…

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Instant Death / Eddie Harris 71年Atlantic盤。ハーモニカをフィーチャーしたブルージーなジャズファンクがいつのまにかミニマル・アフロチックに高揚する冒頭のタイトル曲に、変拍子ジャズロック風イントロからちょっとサイケなラテンジャズに突入する"Lit…

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We'll Make It Right / We'll Make It Right 09年。ベニー・シングスとその仲間たちによるセッション・アルバム。いつもより生演奏の比率が高いリラクシンな音ではあるものの、そのジェントルでデリケートなメロディーにハートウォーミングなヴォーカルとコ…

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LOVE ELECTRO / noelle 08年。80年代のニューミュージックや90年代ロック系J-POPなどをオートチューン女性ヴォーカルをフィーチャーしたエレクトロ・ディスコ仕様でカヴァー、な企画盤。とにかく1曲目のジュディ&マリーの"RADIO"が、こんなイイ曲だったのか…

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HAPPY HOUR / 藤澤志保 08年。多彩なゲストを迎えて繰り広げるフィメール・ヴォーカル・ハウス集。DJ作品には珍しく目鼻立ちのハッキリした華のあるキャッチーなソングライティングと一貫してキラキラしたトラックメイクが魅力的で、インタールード的にハッ…

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We Love "AKIBA-POP"!! / MOSAIC.WAV 意表を突かれるフォーキー小曲"めろんぱん"で幕を開ける04年1st。80年代アイドル歌謡風のメロディーに面白すぎる歌詞が乗るアッパーなテクノ歌謡"MagicalHacker★くるくるリスク"がとにかく最高で、アルバム収録に際して…

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Love,painful love / 鈴木祥子 "LOVE/INDENTIFIED"が強烈だったので過去作をちょっとさかのぼり。これは00年作で、アルバム「鈴木祥子」に通じるヒリヒリした空気感が全編に漂っていてイイ感じ。はっぴいえんどっぽいメロディーも聞ける轟音ダウナーロック"…

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Sell My Soul + Too Hot To Sleep / Sylvester 95年にAceから出た2in1再発盤。変幻自在なストリングス・アレンジが楽しい歌謡ディスコ傑作"I Need You"に、キャッチーなマシナリー・アップダンサー"I'll Dance To That"と続く冒頭の2連発で一気に引き込まれ…

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Computer Incarnations for World Peace / V.A. JazzanovaとGerd Jansonという人の選曲による70年代後半〜80年代物コンピ。エレポップやエレクトロ、シンセ・ディスコなど、ニューエイジというかコズミックというか、全体にクールなトーンでまとめつつ、エキ…

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月影のドンチュッチュ〜コンプリート・シングルス / ゴールデンハーフ・スペシャル Hot Wax誌の歌謡曲再発シリーズの1枚で、70年代後半に発売された全シングルのコンプリート集。どの曲も歯切れ良いコーラスが気持ち良くて、牧歌的なオールディーズ・ポップ…

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The Singer And The Song / Labi Siffre 71年2nd。"クレア"を思わせるMORピアノポップ"There's Nothing In The World Like Love"で幕を開ける今作は、1stのちょっとぶっ飛んだ感覚は影を潜めてリラクシンな空気感が漂う1枚。と言っても、決してユルいアルバ…

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As They Are / Tee & Cara 67年。NYの男女フォーク・デュオの多分唯一作のRev-Ola再発盤。繊細なメロディーに優美な室内楽アレンジが施されたソフトロック〜MOR的に洗練された雰囲気で、もちろんヴォーカルもジェントルな囁き系。ヴェルヴェッツの"Sunday Mo…

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Girls Are At It Again - UK Beat Girls 1964-1969 / V.A. ユニヴァーサル系の60年代音源からまとめられた、スウィンギン・ロンドンなUKガールポップ・コンピ。「Here Come The Girls」や「Dream Babes」といったシリーズをさんざん聞いてきた耳には、さすが…

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For the Children / Labi Siffre 74年。06年のリマスター再発盤。フリーソウルで名前を知った人なんで割とファンキーなイメージが強かったんだけど、冒頭のピアノ連打系のグルーミー・モダン・ポップ"Somesay"をはじめ、ボードビル調の"Entertainment Value"…

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Onbarrops / The Cars Is on Fire 09年。インディーギターポップをベースに妙にひねくれたストレンジな楽曲を連発するワルシャワのグループ。サーカス音楽風のフォーキー・ポップが唐突に轟音シューゲイズする"Death of a Customer"に、マンチェなグルーヴィ…

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ナチュラル・ウーマン / 流線形と比屋定篤子 09年。"まわれ まわれ"はすごく好きだった曲。懐かしい。他のセルフカヴァー曲もオリジナルを聞いてるはずだけど、"オレンジ色の午後に"と"メビウス"は改めてイイ曲と再発見。そういう意味では八神純子の"サマー…

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Good City For Dreamers / General Elektriks 09年。Herve Saltersというトラックメイキング系SSWによる魅惑の1枚。70年代ピアノポップや80年代エレポップを核に、多彩な音楽要素が詰め込まれた幻惑的な濃縮トラックに、甘いナヨ声で歌われるキャッチーなメ…

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A Strange Arrangement / Mayer Hawthorne 09年。Stones Throwから登場したメガネの白人SSW。ブライアンなアカペラ・イントロからトッド・ラングレン的なソウルフル・ピアノ・ポップ"A Strange Arrangement"に突入して、ヒップホップ的なラフなリズムトラック…

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Isn't It Lonely Together / Estelle Levitt 74年。「パイドパイパーデイズ」シリーズの1枚で再発された、ニューヨークの女性作詞家の自演盤。冒頭、柔らかなエレピと軽く跳ねるリズムが心地良い"Lonely Together"をはじめ、バカラック・テイストのワルツ・…

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Anagram Jam / V.A. 相変わらずレアグルーヴ視点と珍品指向が両立したおもしろダンサブルな編集で聞かせる、アンディ・ヴォーテルの辺境サイケ・コンピ。最初よくこれだけムーグ物を幅広く集められたものだと感心してたら、どうやら今回はシンセを後から被せ…

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A Solitary Man - The Early Songs of Neil Diamond / V.A. Aceのソングライターシリーズ、ニール・ダイアモンド編。基本的に自身が歌った曲のカヴァーが多いからか、主に60年代後半に録音された曲で固められていているせいか、他の作家のように突然曲調が豹…

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原田糸子&響かおる シングルコレクション / 原田糸子,響かおる 60'sキューティ・ポップ・コレクションや昭和ガールズ歌謡レアシングルコレクションで小出しに紹介されてきた二人のスプリット・シングル集。原田糸子は既発コンピに収録のひとりGS調の曲はむ…

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ゴールデン・ヒッツ / 和幸 07年。フェイクなコンセプト主導で、どちらかというと加藤和彦の職業作家的な側面が前面に出ている気がする坂崎幸之助とのユニット。この盤はカレッジ・フォークと英米60年代ポップスが同居した感じがちょっと「紀元貮阡年」を思…

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moka / 持田香織 09年。"キラメキアワー"でその魅力を個人的に再発見した、フワフワと甘くて、それでいて輪郭のハッキリした歌声の魅力にドップリ浸れる、オーガニックなアコースティック系J-POPな1枚。冒頭の小野リサ作の美メロ・ボサ"はじまりとは"でいき…

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Shafiq En' A-Free-Ka / Shafiq 09年。Sa-Ra Creative Partnersはほとんど知らないんだけど、試聴で聞いた"Nirvana"の、土着祝祭系リズムトラックとスペーシーでエクスペリメンタルな音作りが特徴的な変則ヒップ・ホップにバルカン・ブラス風のホーンが絡む…

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Declaration of Dependence / Kings Of Convenience 新作。音数を減らしてシンプルなフォーキー・スタイルになったアレンジが、抑制の効いたデリケートなデュエット・ヴォーカルをより引き立てているのに加え、これまでに比べて緩急をつけたポップス的なソン…

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Chama Acesa / Ivan Lins 75年。メロウなエレピ、軽やかに舞うフルート、そしてビヨーンと伸びるニューエイジなベース・ライン。ミナス〜ECM系のスピリチュアルで雄大なクロスオーヴァー・サウンドに、少しエモーショナルなヴォーカルで歌われるデリケートな…

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Scitatics / Happy Accidents 01年。メカニカルな超絶演奏と教則レコードのようなナレーションが同居したタイトル曲をはじめ、独特なユーモアセンスに満ちた疾走ジャズロックと、カーリン・クローグ辺りを思わせるオブスキュアな雰囲気のスローな女性ヴォー…

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climax / Great 3 03年。最近聞いた「climax e.p.」がかなり良かったんでアルバムも購入。どの曲も下世話なまでのキャッチーな歌謡性を備えているのに、フワフワしたどこか掴みどころのない現実感のなさがあって、その不思議な感覚に妙に惹かれる1枚。EW&F風…

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From Still To The Birth / 3dl 87年。男性1人女性2人のダンス・ユニット。ハードなエレクトロ・ファンクと70年代歌謡風のメロディーをアダプトした"麗しの乙女"の強烈なインパクトにヤラれて、以来ずっと気になっていた人たち。アタックの激しいリズムとオ…