今日聴いたもの

We Love "AKIBA-POP"!! / MOSAIC.WAV
意表を突かれるフォーキー小曲"めろんぱん"で幕を開ける04年1st。80年代アイドル歌謡風のメロディーに面白すぎる歌詞が乗るアッパーなテクノ歌謡"MagicalHacker★くるくるリスク"がとにかく最高で、アルバム収録に際して加えられたセリフの掛け合いもメチャクチャ楽しい。他にもアシッドハウス風の"虹の世界で2D LOVE"にドタバタテクノポップな"きゅいん"とか、2次元な世界観で構築された歌詞世界とアイドル歌謡としてもかなり高品質なメロディーセンス、ひたすらペラペラしたシンセ音とか、どこかピチカートファイヴにも通じるような揺ぎない美意識を感じる音楽。シティポップ風の業界モノ"GAMER'S ACTRESS"、オリエンタルディスコな"春夏秋冬・恋・まつり"に戦隊モノ風の"萌えスパイラル!アキバトラー"/""、後のアルバムで延々と続編が作られ続けるアキバ・アンセム"We Love "AKIBA-POP"!!"と、恐らく初期三枚の中では最も多彩で美メロな曲が揃った1枚。
SPACE AKIBA-POP / MOSAIC.WAV
06年2nd。こちらはフィクショナルな2次元アイドル歌謡路線にフォーカスした1枚で、スカコア・テクノな"Love Cheat!"にユーロトランスな"100グラムの恋心"、ユーロビートの"かおりのおくりもの"と、相変わらずアイドル歌謡として普通に高く評価されそうなイイ曲が畳み掛けてくるんだけど、アルバムとしては1stに比べるとやや単調でインパクトが弱い印象も。ちょっとSF設定な歌が高速ユーロなアレンジと何ともいえない調和を見せる"魅惑のツンデロイド"や一気に高揚感が増したアキバ・アンセム第2弾"SPACE! WAVE! AKIBA-POP!!"が特にお気に入り。
Future-Fiction AKIBA-POP!! / MOSAIC.WAV
07年3rd。ちょっとメタな視点の入った2次元ガーリーテクノ歌謡"AKIBAの"A"からはじめよう"で始まる今作は、ユーロ・トランスにハウス、シティポップや産業ロック、はては渋谷系まで、曲数は少ないものの1stのバラエティがまた戻ったような多彩な楽曲が揃った1枚。よくぞこの歌詞をこのメロディーに!という驚きの傑作"ギリギリ科学少女ふぉるしぃ"は、しかしアルバムバージョンではせっかくの歌詞が聞き取りにくいのが残念。どうもインディーズ時代のアルバム3枚はシングルに比べて音圧が弱いんだけど、特に、アキバ・アンセム・シリーズの最終到達点とも言えそうな感動的なマスターピース"光のエレメント〜for "We Love AKIBA-POP"〜"と"AKIBA-POP the Future"はホント勿体無いんで、出来ればリテイクせずにシングルの音質で再リリースして欲しい。