soul電波 / クレイジーケンバンド 07年。全21曲77分に渡って、ハンサムな歌謡ロック・ワールドがいつものごとく展開されるんだけど、それにしても、この強度と密度がずっとキープされてるのはさすがに凄い。というか曲作りのセンスがどんどん研ぎ澄まされて…

ジョビニアーナ〜愛と微笑みと花 / V.A. 07年。橋本徹プロデュースの日本人アーティストによるアントニオ・カルロス・ジョビンのカヴァー集。内省的な呟きフォークの"The Girl From Ipanema／曽我部恵一"がいきなり異彩を放ちまくってるけど、2曲目以降は比…

エレクトラム / 石川晶とカウント・バッファローズ 70年。1曲目の20分越えのスピリチュアルなジャズ・ロック組曲"ELECTRUM"がとりあえずスゴイ。アブストラクトなオープニングから一転、超高速なベースがとにかく凄い疾走展開を見せ、かと思うといきなりミス…

イエイエ / 朱里エイコ 60年代後半のシングルに未発表曲9曲を加えたP-VINE編集盤。とりあえず1曲目、タイトル・トラックのオルガン・ガレージ・ビート"イエ・イエ"がヒップで格好良すぎるんだけど、他もラテン・ジャズ・タッチの"マシュ・ケ・ナダ"に"恋のお…

箱舟は去って / 金森幸介 75年。"喫茶ロック"コンピで聞いた、土臭くも洗練された雰囲気のグルーミー・フォークロック"通り雨"で、それまで抱いていた垢抜けない字余りメッセージ・フォーク・シンガーというイメージを覆されて、以来ちょっと気になっていた1…

Amore e Non Amore / Lucio Battisti イタリアのSSWの71年作。トロピカリアなサイケ感覚と地中海プログレの叙情性が融合したような味わいで、とにかく1曲目、パーカッシヴなアコギのカッティングとグルーヴィーなオルガンがカッコイイ疾走フォークロック"Dio…

Wool / Wool 69年。EdとClaudiaのWool兄妹のツイン・ヴォーカルを擁したニューヨークのアートロック寄りガレージ・ビートバンド。1曲目のヒップなグルーヴィー・アートロック"Love, Love, Love, Love, Love"から、兄妹揃って熱いシャウト合戦を繰り広げる激…

Heart Is A Lotus / The Michael Garrick Sextet With Norma Winston 70年。Argo原盤の英国ジャズ・ロックのサバービア再発。セクステットの構成はドン・レンデル、イアン・カーなど。ハープシコードをフィーチャーしたダイナミックなバロック・ジャズ・ロッ…

Sugar Minott at Studio One / Sugar Minott Soul Jazz編集、78〜82年のスタジオ・ワン音源コンピ。ドゥワップ〜ソウル・テイストのアーリー・ラヴァーズ中心で、ほのぼのとしたピースフルな曲調にソフトな独特の甘い歌声がバッチリとハマってる曲ばかりなん…

Greatest Show on Earth / Metropolis 78年。Salsoul制作のNYディスコ。"タイトゥン・アップ"をディスコ化したような代表曲"I Love NY"をはじめ、華やかな女声コーラスをフィーチャーしたノスタルジックなショービズ系ディスコ・インストが中心で、勿論この…

The Idiots Are Winning / James Holden 06年。ポストパンク期のエレクトロニクス系ニューウェイヴやノイズ系を思わせる、ハンドメイドなエクスペリメンタル感覚がちょっと懐かしい気分のイギリス産テクノ/ハウス。ゲーム音楽っぽい音色のコミカルなミニマル…

Tones of Town / Field Music 07年。ポスト・ロックやエモを通過したXTCっていう感じのやたらと屈折したギター・ロック。一見ノスタルジックなピアノロックの"Sit Tight"や、モデストマウスとかあの辺のギターロックかと思わせる"Tones of Town"、室内楽サイ…

スイートルームナンバー1 / 美勇伝 05年。お馴染みジンギスカン系のエキゾティック・ディスコ路線"カッチョイイゼ!JAPAN"に、オリエンタルなエレポ・ディスコ歌謡"紫陽花アイ愛物語"など、シングル曲はさすがに作りこまれててなかなか聞かせるけど、それ以上…

1st 超ベリーズ / Berryz工房 04年。しばらくハロプロ物をご無沙汰してる間に、こんな先鋭的なアルバムが出てたとは。カラカラに乾いたクールな空気感がアイドルポップ離れしてるエスニックなディスコティックR&B歌謡"あなたなしでは生きてゆけない"をはじめ…