今日聴いたもの

Amore e Non Amore / Lucio Battisti
イタリアのSSWの71年作。トロピカリアなサイケ感覚と地中海プログレの叙情性が融合したような味わいで、とにかく1曲目、パーカッシヴなアコギのカッティングとグルーヴィーなオルガンがカッコイイ疾走フォークロック"Dio Mio No"がメチャクチャ格好イイ。同じく歯切れの良いアコギのカッティングでボ・ディドリー・ビートを刻む"Supermarket"のほか、ザ・バンド風のバラードや爆走ロックンロールまで、やたらと触れ幅の大きい歌モノの合間に挿入されている、いちいちタイトルの長すぎるインスト曲群がまたどれも最高で、特にクールなファンキー&フォーキーなジャズロックの2曲目は個人的にアルバム中のベストトラック。WATER再発盤。
Alleged In Their Own Time / The Holy Modal Rounders
72年。ネジの緩んだようなヒッピー・ムードが充満したアンダーグランド・ミュージックでありつつ、妙に唄心が染みるイイ曲ばかりという不思議なオールド・タイミー・フォーク・アルバム。中でも、陽気というより躁状態の、乾いたジャグスウィング"Low Down Dog"、物寂しいメロディーが切ない哀愁フォーク"Chittlin' Cooking Time in Cheatem County"、のどかなカントリーミュージックに何だか面白そうな歌詞が乗ってる"Nova"あたりが特にお気に入り。