2011-01-01から1年間の記事一覧
Smile Sessions / Beach Boys 数年前に出たブライアン・ウィルソン版「スマイル」が、今度は'66年当時の歌声とハーモニーで再現されて、パズルのピースが収まるところに収まった感がより強まった感じ。というか魅力的なピース群をゴチャゴチャにコラージュし…
Jukin' / The Manhattan Transfer and Gene Pistilli 久しぶりにEMIの999円ジャズ再発シリーズを2枚購入。こちらはマンハッタントランスファーのごくごく初期の活動を記録した'71年作品で、いきなり飛び出すフィフス・ディメンション風の上昇気流系ハーモニ…
Now / Kim Jung Mi 少し前に聞いたシン・ジュン・ヒョンの作品集でもかなり存在感のあったアシッドなコリアン・フィメールフォーク歌謡"Haenim"で始まる'73年のアルバム。全編を通じて、エンヤートットっぽいズンドコ・リズムに乗って漂う、儚さとやさぐれが…
Ciao! / ムーンライダーズ 新作。1曲目、フリージャズテイストの入ったとんがったニューウェイヴ・ファンクに美メロを忍ばせた"who’s gonna be reborn first?"がかなりカッコイイ。続く2曲目以降の流れは落ち着いたサイケポップ調ギターロック中心の、割と渋…
Complete Valiant Singles / Shelby Flint 60年代米国ガールポップ・シンガーの'60年から'66年にかけてのシングル集。ウィスパリング気味のフワフワした甘い歌声が魅力的で、曲は基本的にオーソドックスなアメリカンポップスなんだけど、フォークやジャズ・…
Life's Too Short - Singles Anthology 1971-75 / Rescue Co No1 70年代前半のグラム全盛期に活動していた英国バブルガム〜MORバンドのシングル曲集。大半の楽曲をArnold,Martin,Morrowチームが手掛けていて、ファズがバリバリうなる哀愁のブリティッシュ歌…
The Sound of Wonder! / V.A. パキスタンの映画音楽をコンパイルした'09年のFinders Keepersコンピ。まあ、正直ボリウッド物との区別はあんまりつかない感じの曲が大半。土着的なズンドコビートに乗って素っ頓狂な男女ヴォーカルが歌い、ファズギターやムー…
Disco Love - Rare Disco & Soul Uncovered / V.A. '10年にBBEから出たアル・ケント監修のマイナーなディスコ・コンピで、ノンストップミックスと各曲完全収録盤の2枚組。イントロでニューソウル系ファンク・ディスコかと思わせて、スティールパンをフィーチ…
We're Gonna Make It / Philly Devotions 70年代半ばに活動していたフィラデルフィアのソウルコーラス・グループのシングル編集盤。脳天に突き刺さるキレのあるファルセットリードとデリケートなコーラスワークで織りなすスウィートなハーモニーが印象的で、…
JPN / Perfume CD帯によるとなんと2年4か月振りという新作。ほとんどが既発シングル曲ばかりなんだけど、実は"ワンルームディスコ"後のシングルはほとんどまともに聞き込んでこなかったんで、どの曲もとても新鮮。相変わらず無機的なテクノポップメロディー…
トーキョー・ポップンポール・スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!! /住所不定無職 新作。相変わらず聴いてると幸せな気分になれるポップな歌声が素敵。なんとなく小沢健二へのオマージュっぽく聞こえるバブルガム・ソウルフルな"MAGIC IN A POP!!!"や、イ…
幻の名盤解放歌集2011 新盛り場ブルース / 里見洋と一番星 '71年のアルバムにシングル曲や未発表曲などを追加したP-VINE編集盤。とりあえず1曲目のタイトル曲"新盛り場ブルース"からすごいインパクトで、アートロックとブガルー歌謡が混ざったような演奏に、…
Stepkids / Stepkids '11年、STONES THROWから出た3人組バンドで、ロータリーコネクション再評価やアシッドジャズのマザーアースとか、なんだか90年代初め頃の「ヒップ」な感覚を思い出す1枚。モンキーマジックなイントロからサイケでファンキーなグルーヴィ…
Beautiful Rivers & Mountains 〜 Psychedelic Rock Sound of South Korea's Shin Joong Hyun 1958-1974 / V.A. Shin Joong Hyunという韓国ロッカーの60年代後半から70年代前半にかけての自演曲やプロデュース作を中心に集めたLight In The Attic編集盤。こ…
Barefoot Adventure (Original Motion Picture Soundtrack) / Bud Shank 「JAZZ名盤999ベスト&モア」という廉価再発シリーズで出ているバド・シャンクの盤をいろいろ購入。これは'61年、サーフィン映画のサントラとして製作されたという1枚。帯の「サーフジ…
End Time / Brutal Truth 新作。不穏な雰囲気のスロー曲"Malice"で幕を開け、あとは一転、畳み掛けるように高速グラインドコアを連発、ラストに15分超のフリーインプロという構成の全23曲。機関銃のようなビートにヘヴィなギターリフとデス声シャウトが乗る…
THE BREASTROKE II / COALTAR OF THE DEEPERS '10年。'98年〜'02年ごろの音源を中心にした編集盤。正直、ももいろクローバーの"ピンキージョーンズ"的な何かを期待して、たぶん「Submerge」が出た頃以来、久々に聞いたんだけど、少なくともこのバンド名義で…
〜Connoisseur Series〜 KIRINJI「SONGBOOK」 / キリンジ これまでの提供曲のセルフカヴァー・アルバム。シンプルなバンド演奏や弾き語りスタイルでストレートに歌を聞かせる感じで、ちょっと肩の力の抜けたカジュアルな雰囲気の1枚。楽曲提供を受けた歌い手…
LAST TRAIN TO EXITOWN / The Beatniks 新作。試聴した"A Song for 4 Beats"に鳥肌が立って思わず購入。ポストロック感覚のフォークロック演奏に乗せてビターな言葉が散りばめられた、これまで聞いたことのないような老境ロックの名曲、とかなり興奮したんだ…
Summer in Malibu / Summer '76年作。1曲目"New Years Eve -1976"の、きめ細かいアコギカッティングが流れ出した途端、気分は一気にロコAOR。この80年代ネオアコ的なキラメキ感はたまらない。続く"Understanding To The Man"も同様の路線で、こちらはハワイ…
Dont You Know Its Butterscotch / Butterscotch 英国のポップスソングライターチーム、アーノルド=マーティン=モロウがバタースコッチ名義で'70年に発表したアルバム。"ビューティフル・サンデー"っぽい冒頭の"Bye For Now"をはじめ、全編にわたってバブル…
She's Here At Last / Danny Long '71年米国産のヒップなポピュラーヴォーカル作品。ちょっと線が太くて朴訥とした歌声とは裏腹にジャズ〜クロスオーヴァーな感覚が横溢したプレAORな作風で、全編を通じて、まろやかなエレピや跳ねまくり弾みまくりのベース…
Era Extrana / Neon Indian 新作。一聴して虜になった前作の"Deadbeat Summer"と同路線の、ちょっとチープでキラキラしたバブルガム・エレポップが並ぶアルバム序盤の流れがイイ感じで、特にクールで甘酸っぱいピコピコ・ニューロマンティック"Polish Girl"…
C'mon / Low '11年新作。久しぶりにかつてのこのバンドの王道スローテンポが復活した感じ。しかし、冒頭、ベルの音色に和むフォーキーギターロック"Try to Sleep"をはじめ、その耳ざわりひたすらジェントルでピースフルで、やはりこれまでのどの作品にも似て…
Great Destroyer / Low '05年。チャド・ブレイクがプロデュースした「Trust」がピンと来なくて、それ以来離れてたんだけど、最近スティーヴ・アルビニが手がけた2作を聞きなおしてやはり実に良いバンドだと改めて実感、久しぶりにその後の足跡をフォロー。し…
残照 / 寺尾紗穂 '10年。ティンパン系女性SSWっぽい安定感のある作風と、毒の効いた歌詞が同居した面白さは相変わらず。特に、"あなたの景色"や"過ちの第一レーン"といった、一聴、グルーヴィーでお洒落な曲で時々ひょっこり飛び出すフレーズの鋭さに思わず…
コスメティック・ハウス / CRYPTO ROOM '09年。80年代の化粧品CMソングのハウスカヴァー・アルバム。サノトモミ、ミズノマリといった女性Voをフィーチャーしていて、その中に佐々木麻美子の名前もあってビックリ。復活していたのを全く知らなかった。"う・ふ…
セクシー☆甲子園 / セクシー☆オールシスターズ '10年。ユーチューブで見て、ももいろクローバーにハマるきっかけになったTokyo Idol Festivalの映像を、この際きっちり見ようと思って入手したDVDで、独得の毒々しい電波を放っていて強烈な印象を受けた人たち…
魔法の領域 / 杉真理 '08年。ずいぶん久しぶりに聞いた気がする杉真理作品は、BOX以来のビートルズ趣味が前面に出た路線が全編にわたって展開されてる楽しい1枚。最近ここまでビートリッシュな音楽性の盤って逆に珍しいような。とりあえずなんといっても松尾…
Where the Boys Are 〜 Songs of Neil Sedaka & Howard Greenfield / V.A. Aceのポップス作曲家作品集シリーズのニール・セダカ編。個人的に'60年前後の牧歌的なオールディーズ・ポップスは正直ちょっと苦手だったりするんだけど、Aceのコンピだと割と抵抗な…