今日聴いたもの

Great Destroyer / Low
'05年。チャド・ブレイクがプロデュースした「Trust」がピンと来なくて、それ以来離れてたんだけど、最近スティーヴ・アルビニが手がけた2作を聞きなおしてやはり実に良いバンドだと改めて実感、久しぶりにその後の足跡をフォロー。しかし、まさかデイヴ・フリッドマンのプロデュースでサブポップからアルバムを出していたとは。しかも、1曲目のステレオラブ風浮遊ロック"Monkey"をはじめ、GS的なメロディーの哀愁ラウドロックの"Everybody's Song"に"Step"など、ずいぶんキャッチーなインディーポップを聞かせていて、それまでの抑制を利かせまくったストイックなスローコア路線とはかなり違う世界ではあるものの、やはりこのバンドはとにかく曲がイイ。
Drums & Guns / Low
'07年。同じくデイヴ・フリッドマン。しかし、こちらは前作と打って変わって地味な感触の1枚。といっても、かつての静謐スローコアに戻ったわけでもなく、"Breaker"や"Hatchet"といった、チープなリズムボックスとオルガンの音色がまるでヤング・マーブル・ジャイアンツ思わせる、簡素なミニマルギターポップ路線が印象的。あとはドローン・ノイズをバックにちゃんとを聞かせる"Pretty People"やトレードマークの哀愁スローコアにインダストリアルなノイズを絡めた"Dragonfly"など、ちょっとエクスペリメンタルに尖がった曲が格好良い。