Spectrum / Volker Kriegel 71年のMPS盤再発。シリアスになり過ぎない洒脱なセンスが光るヨーロピアン・ジャズ・ロック。名盤。"Zoom"（"Mathar"系のシタール・ジャズ・ロック）"More About D"（フリーな感覚を忍ばせたお洒落ジャズ・ロック）"Instant Judge…

Return Of The Giant Slits / The Slits 81年の2nd。エキセントリックなヘタウマ・ヴォーカルはちょっと苦手だけど、クールなポスト・パンク・サウンドは文句無しに格好良い。クリーンなギターのトーンが多用されているせいか、「Cut」よりも洗練された印象…

原田知世 シングル・コレクション '82〜'88 こうしてまとめて聴いてみると"時をかける少女"や"ダンデライオン"の頃の曲が突出してる。このオーラは只事ではないなあ。これらの曲と並べると"雨のプラネタリウム"あたりの曲は凡庸さばかりが目立ってちょっと聴…

Jean Carn + Happy To Be With You / Jean Carn Westsideの2in1CD。76年の1stと78年の2ndをカップリング。1stはソウルテイストのMORという感じのソフトな楽曲が並ぶアルバム。熱唱スタイルの曲が多いのがちょっと辛い。"Don't You Know Love When You See It…

Finders Keepers / Salt Water Taffy 昨年の再発盤。つい買いそびれているうちに中古CD屋で見つけてしまった。バラエティに富んだ曲想が楽しめる男女混合グループのバブルガム・ポップ名盤。女性ヴォーカルの曲が良い。68年。"I'll Always Be True To You"（…

グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 ポール・ヴァーホーベン。中世ヨーロッパの不潔な感じが画面の端々にリアルに描かれていて、後半のペスト騒ぎが相当リアル。登場人物の性格がみんな多面的で、簡単に感情移入させてくれないのがこの監督らしい。85年。

99% / Meat Beat Manifesoto 90年3rd。この前聴いた「Storm The Studio」に比べると随分スッキリした感じ。ケミカル・ブラザーズが演ってたような音を90年に出してたのは凄いけど今聴いて面白いかどうかは微妙なところ。リアルタイムで聴きたかった。"Hello …

文学的商品学 / 斎藤美奈子 小説を読むとき、あなたはストーリーばかり追いかけていませんか。あるいは登場人物ばかり見ていないでしょうか。物語にオリジナリティがあるとかないとか、人間が描けているとかいないとか、あるいは文章が端正だとか雑だとか、…

GO GIRL Dream Babes Volume Four ジックリ再聴。このシリーズは本当にクオリティが高いなあ。この盤はとにかくThe Chantellesが素晴らしい。"I Want That Boy / The Chantelles"（65年。高揚感に満ちたガールポップ）"Love Is Wonderful / Paula Parfitt"(6…

マルドゥック・スクランブル / 冲方丁 全3巻。何度か挫折しそうになりながら、ちょっとづつ読んでたんだけど、第2巻の途中からまるまる1冊分費やされるカジノのシーンが面白くて一気に読了。ただカジノのシーンが終った途端、また読書ペースがガクッと落ちて…

コーヒー一杯の幸福 / ベル 湿り気の多いフォーク歌謡が中心の職業作家の曲よりもメンバーのオリジナルのほうがアレンジで色々遊んでいて面白い。"サルビアの花"（早川義夫。ほんのりと現代音楽っぽいアレンジが心地良い好カバー）"待ちぼうけ"（軟弱フォー…

The College Dropout / Kanye West 第一印象は今一つだったけど、改めてジックリ聴くといい曲が多い。フージーズとかワイクリフ・ジーンなんかに通じるポップなヒップ・ヒップ。"The New Workout Plan""School Spirit""Through The Wire"

The World Of Arthur Russell SOULJAZZ。アーサー・ラッセルのストレンジ・ディスコ集。本人の頼りないヴォーカルをフィーチャーした楽曲が特に面白い。曖昧なフレーズを奏でるシンセと相まって、聴いてるうちに妙に不安感を煽られる。もっともっとこの人の…

I-ROBOTS Itaro Electro Disco Underground Classics IRMA編集のエレクトロな80'sイタロ・ディスコのコンピ。テクノ、エレポップ、ディスコ、ヒップホップが渾然一体となった80年代前半の美味しい音が詰まったナイスな1枚。 Storm The Studio / Meat Beat Ma…

The College Dropout / Kanye West 有名プロデューサーの自演盤。試聴機で聴いたときはかなり格好良さげだったはずだけど、結構普通のヒップ・ホップでアレッという感じ。しかし後半ソウルっぽい曲が増えてくると俄然良い感じに。インタールードが多すぎてど…

Bright Yellow Bright Orange / The Go-Betweens 復活第2弾アルバム。自分にとっては青春のバンドなんで復活後のアルバムは怖くて手が出なかったんだけど、安かったので購入。やはり良いなあ。80年代に比べると肩の力が抜けて丸くなった感じの陽だまりギター…

Night Cruiser / Deodato ディスコとフュージョンの間を行くダンサブルなインスト・アルバム。サルソウル・オーケストラなんかに近い音。突出した曲はないんだけど、全編に鳴り響くクラップがひたすら気持ち良い。80年。 Empty Glass / Pete Townshend 80年…

普通の恋 / 菊地成孔 featuring 岩澤瞳 乗りに乗ってた頃の小沢健二がやりそうな、オーソドックスなんだけどすごく手が込んだ高品質ポップ。コトバの乗りの悪さがちょっと気になるけど。スパンク・ハッピーのこの前のアルバムにもこういう曲が入ってたらもっ…

Dance,Dance,Dance The Best Of Chic 昔聴いたときに物足りない感じがしたのは歌の存在感が薄いせいだったのかも。ソウルではなくディスコ・インストに女性コーラスが乗っかった音楽だと思って聴くとかなりユニークな音楽に聞える。 …Em Pleno Verao / Elis …

When I Find You Love + Sweet & Wonderful / Jean Carn Westsideのフィリー2in1シリーズ。79年の「When I Find You Love」はスローに始まりミディアム、アップ、ファンクと多彩なリズムアレンジが施されてるけど、全体を通してソフト＆メロウなトーンで統一…

Run 魂 Run / グループ魂 80年代の日本のパンク・バンドみたいな音。歌詞はピーズやカステラなんかを思い出す日常的な歌詞をヤングマガジン系に泥臭くした感じで、全体に漂う学生バンドっぽさが懐かしい。歌詞の世界は30代だけど。ギターやバックコーラスの…

The Singles / Sun Ra 55年から82年までのシングル曲集。CD2枚組で49曲入り、全150分弱というヴォリュームに圧倒される。Disc1からDisc2のアタマの方に収録された60年代初めまでのレパートリーは、結構オーソドックスなスタイルの曲が多いんだけどドゥー・ワ…

今日の我れに明日は勝つ 美空ひばり大全集12 昭和31・32年のシングルAB面曲集。時代劇の主題歌が中心で、これも洋楽テイストはほとんど感じられない1枚。古賀政男、船村徹、上原げんとといった人たちのいわゆる演歌っぽい曲は辛い。万城目正や米山正夫の純邦…

シップビルディング / 冨田ラボ 昨年の話題盤をようやくゲット。松任谷由実〜ハナレグミ〜畠山美由紀とリレーされる2曲目から4曲目の流れが素晴らしい。全体的に最近のキリンジっぽい曲が多い。けどキリンジ参加曲は期待が大きすぎたせいか、今一つの印象。 …

Together / Jackpine Savage ブルース・ハークの71年アルバム。変名を使ってるし、ジャケの雰囲気からして極端に地味な歌モノだったらどうしようと思ってドキドキしたけど、聴いてみると「Electronic Record ・・・」とそれほど方向性は違わない音だったんで…

Kunstkopfindianer / Hans Koller 74年MPS盤の再発。ジャズ・ロック〜新主流派〜フリーを行き来するヨーロピアン・ジャズ。とりあえずタイトル曲で聴けるエレピとソプラノ・サックスの絡みがカンタベリー・ロック・ファンにはたまらない。 The Strange Under…

When I'm A Rock'n'Roll Star〜The David Cassidy Collection Razor&Tieからのベスト盤。BMG/RCA時代の3枚のアルバムからのセレクトで、最近アルゾのアルバムと一緒に再発された「The Higher They Climb」からも6曲収録。ネッド・ドヒニー、パイロット、ビー…

Riscando Um / Dj Marcelinho TRAMAモノをまとめて購入。早速聴いたこのアルバムはヒップ・ホップとダンスホール・レゲエのハイブリッドにブラジル音楽のスパイスを少々という感じの音楽性。 TRAMAにしては今一つ。02年盤。 Magagine...(Where The Power Is)…

まことに残念ですが・・・ / アンドレ・バーナード編著 現在では不朽の名作として確固たる地位を気付いている数々の文学作品に寄せられた不採用通知を紹介したもの。ストレートなものから回りくどい凝ったものまでバラエティに富んでて、編集者の先見性のな…

Ship Of Memories / Focus "Hocus Pocus"の印象が強烈すぎて、あの曲だけでお腹一杯になってたバンドだけど、アルバムを改めて聴いてみると結構カッコイイ。得意のヨーデル入り"Glider"や爽快な16ビート"Crackers"といったファンキーな曲とTVドラマの劇伴み…