Be Serious! / The Newcolours ドイツのギター・バンドの88年1st。ハウスマーティンズを思わせる人懐っこいメロディと青い声質のヴォーカルが懐かしい。ちょっと楽曲構成がゴチャゴチャしてて完成度が今一つの感じもするけど、ドラムレスの曲では逆にそれが…

Friends For Life / Buju Banton 03年。破れかぶれなようで、さりげなく美メロを滑り込ませるヴォーカル・スタイルと貪欲な雑食アレンジがダイナミックに拮抗した1枚。フォーキーな名曲が多い。"Teaser"（マシナリーなダンスホール物）"Up Ye Mighty Race"（…

ドルフィン・キック / 村井博 筒美京平の"あなたは変わるかもしれない"を歌っていた人。ちょっとロック寄りのAORという感じのシティ・ポップ盤。アルバムは全て本人作曲で、ちょっとヒネったコード進行が耳に残る"Painted Blue"が良い。89年。 Jack Trax Fif…

DREAM / 近藤真彦 馬飼野康二がMark Davis名義で全ての作編曲を手掛けた86年のアルバム。打ち込みリズム主体のちょっとエレポップ風なシティ歌謡が中心なんだけど、この人が肩の力を抜いて歌うと単に下手に聞こえてしまってあんまり雰囲気が出ない。やっぱり…

機会不平等 / 斎藤貴男 さすがにこちらは気合が入ってる。第1章の"「ゆとり教育」と「階層化社会」"という二題噺にまず意表を突かれて引き込まれ、次々に登場する自分の知らない「社会のしくみ」に興味を掻き立てられて、気がついたら最後まで一気に読んでし…

Bad Habbits / Billy Field 81年。中古屋で良く見掛ける盤だけどジャケの雰囲気から売れ線エレポップかと思ってたんだけど、針を落としてみるとオールド・ジャズの影響が強いノスタルジックなSSWレコードだった。"Good Golly Me"（オサリバン風の美メロ・チ…

So I Can Love You + Untouched / The Emotions 69年1stと70年2ndの2in1。サザン系のソウル・コーラス・グループと分かっていても、このグループにはソフトなハーモニーを前面に押し出したポップスっぽい曲を期待してしまう（"Black Christmas"みたいな）ん…

今日の我れに明日は勝つ 美空ひばり大全集20 昭和37・38年のシングルAB面曲集。ラテンのリズムの曲は多いけど、コンテンポラリーな洋楽色はかなり後退した印象。19集で鮮烈に登場した狛林正一の曲が思ったほど弾けてなかったのが残念。"ロマンティックなキュ…

恋のハレルヤ大作戦 〜Mission Code is "G"〜/ 郷ひろみ "GOLDFINGER '99"と"Hallelujah,Burning Love"を収録した00年のアルバム。"Hallelujah,Burning Love"はエスカレーター・チームとサンズ・オブ・ナイス・ヤングのリミックスが収録されてて時代を感じさ…

Strange Things / Tackhead 90年3rd。アリーナ・ロック調のシャウト・ヴォーカルを擁しているせいか大味なハードロックみたいに聞こえる曲が多い。ただダビーな音響処理やノイジーなギターが格好良いんで、インストのインタールードなんかは素直に良いと思え…

外資系で働けますか〜あなたを待ち受ける人生 / 斎藤貴男 週刊誌の記事レベルの軽い読み物と言う感じ。「カルト資本主義」ほどの読み応えはなかった。一緒にブックオフで105円で買った「機会不平等」の方に期待。

d-d-don't don't stop the beat / Junior Senior 02年。ほとんどバンド演奏のように聞こえるパーティ・ロッキン・ブレイクビーツ。B-52'sみたいな1曲目からサーフィン、ガレージ風とキャッチーな曲が目白押しの1枚。"Rhythm Bandits""Move Your Feet""C'mon"…

Foundation / Ten City 89年1st。ハウス・トラックに乗ってファルセット・ヴォーカルをリードにした70年代っぽいソウル・コーラスを聴かせる。こういうのってあんまり聴いたことがないので新鮮。このグループのCDは安いから他のも買ってみよう。プロデュース…

Contrast / Babe 90年。中崎英也、山口美央子、岡崎律子など。コレといった曲がない地味なアルバム。中崎英也の提供曲がイメージ通りのユーロビート路線で安心して聴ける。 Sharon Redd プレリュード産80年のディスコ・アルバムにリミックスやラジオ・エディ…

ねじの回転 / 恩田陸 2・26事件を題材にした時間SF小説。この事件のことをあまり深く知らなかったんで興味深く読めたけどラストの取ってつけたような「オチ」にはちょっと白けてしまう。

Backstreet / David Sanborn 83年8th。シンセ・オリエンテッドなシティAORと言う感じでマシーン・リズムが心地良い。今聴くなら70年代のアルバムよりこっちかな。"Believer"（ヴォコーダー・コーラス入りシンセ・ファンク）"Bums Cathedral"（曲が良いフュー…

Each Time / 大瀧詠一 20周年エディション。"夏のペーパーバック"の尋常じゃない涼しさは20年前と全く変わってない。でもこのアルバムは1曲目に"魔法の瞳"がある方がしっくり来るなあ。 Man Music Technology / Stylophonic 02年。イタリアのハウス・ユニッ…

Greatest Hits(And More)/ Dr. Hook 結構な長寿バンドの70年代音源ベスト。カントリーがかったフォーク・ロックがソウル色濃いAORに変化していく過程が、70年代アメリカのある種のロック・バンドの典型のようで面白い。中古屋のエサ箱で良く見かける「Someti…

Early Years / Daryl Hall & John Oats, Gulliver ガリヴァーの69年のアルバム曲にホール&オーツのデビュー前の初期デモ音源や未発表曲を追加した編集盤。ガリヴァーの曲は大半がティム・ムーアのペンによるもので、サイケやフォークにリズム＆ブルースとい…

303 East 60th Street / 中原めいこ 90年。NYディスコ風やラテン路線のイメージが強い人だけど、いくつか収録されてる同時代のR&Bっぽいスウィング・ビートを導入した曲が良かった。"What Do You Want Me To Do"（エレクトロなブラコン風。良い曲）"Con Game…

Real People / Chic 80年4th。従来からの持ち味であるシャープなディスコ・サウンドに歯切れの良いストリングスを導入したアレンジが新鮮。この盤で初めて登場した男性ヴォーカル曲も良い感じ。"Open Up"（清涼ファンク・インスト）"Real People""I Got Prot…

Attack Of ...Mushroom People! オールディーズ、ガレージ・パンク、ブリティッシュ・ビート、サイケ・ポップ、ラモーンズ風パンクそしてグループ・サウンズが渾然一体になったネオGSムーブメント・コンピ。昔聴いたときに、ガレージやグループサウンズ系の…

Single Life / Cameo 85年。"Word Up"で大ブレイクする直前の11th。エレクトロなシンセ・ファンクからメロウなミディアム/スローまで捨て曲ナシの名盤。どの曲にもハッとするアレンジとグッとくるメロディがあって素晴らしい。とりわけA面3曲は完璧。"Attack…

Ela / Elis Regina 71年。1曲目のファンキー・サンバ"Ih! Meu Deus Do Ceu"がとにかくカッコイイ。一聴した感じではこの曲が突出してて他の曲の印象は薄いんだけど、マルコス・ヴァーリやイヴァン・リンス、カエターノ・ヴェローゾ、バーデン・パウエルとい…

Spinning Around（The Today Sessions）/ Black Ivory リロイ・バージェスが在籍したNY産ソウル・トリオのPerception/Today音源を集めたSanctuary編集盤。アップテンポなノーザン・ソウルやファンクも披露してるけど、あくまで中心になるのはスウィート系の…

今日の我れに明日は勝つ 美空ひばり大全集18 昭和35・36年のシングルAB面曲集。ラテン歌謡率が高く、この頃の歌謡界をラテン・リズムが席巻していたことを実感してしまう1枚。米山正夫が相変わらず絶好調。"ヨコハマ物語"（遠藤実。ジャズ色の濃いマドロス歌…

いそぎんちゃく ケーブルテレビで。69年弓削太郎 。渥美マリが男たちを踏み台にしていくピカレスク・ロマン。主人公の貧乏な生い立ちという背景が一応ありつつも、それほど押し付けがましくなく、むしろドライなユーモアが心地良い痛快映画。

Telepathy / 片瀬那奈 ありがちなAVEX系ダンス・ポップ集かと思ったら、トランス/テクノ/ハウス/R&Bを貪欲に取り込んだ良質な歌謡曲が満載のナイス盤でビックリ。プラスティックが声質がひたすら気持ち良い。ただ気に入った曲はほとんど外国人の手による曲み…

Business As Usual / EPMD ひたすらファンク一直線なヒップ・ホップ・アルバム。DJスクラッチの執拗なスクラッチワークがまた黒い。ジャケには92年と表記されてるけどAMGでは90年リリースになってる。"I'm Mad""Rampage"（ベース・ラインのループがヒップな…

One Bedroom / The Sea And Cake 03年。ヴォーカルの柔らかい声質と一見ポップで実はアブストラクトな歌メロのせいか、各曲ごとにかなり多彩なアレンジが施されているにもかかわらず、聞いた後には淡い印象だけが残る心地よい音楽。"Interiors"（60年代ソフ…