今日聴いたもの

今日の我れに明日は勝つ 美空ひばり大全集20
昭和37・38年のシングルAB面曲集。ラテンのリズムの曲は多いけど、コンテンポラリーな洋楽色はかなり後退した印象。19集で鮮烈に登場した狛林正一の曲が思ったほど弾けてなかったのが残念。
"ロマンティックなキューピット"(本人の作詞作曲。洋楽ポップス風の良曲)
"田舎の子"(これも本人の作詞作曲。軽妙なオルガンとセリフ入り)
"まかしとき"(米山正夫。花房錦一のすっとぼけた歌が楽しいデュエット曲)
"わが母の姿は"(篠原哲夫。凝った構成)
今日の我れに明日は勝つ 美空ひばり大全集21
昭和38・39年のシングルAB面曲集。米山正夫作品のテンションが異様に高い。このあと楽曲提供が無くなってしまうのが勿体無い。
"ブラウスとワイシャツの恋"(狛林正一。ユーモラスな洋楽路線の傑作)
"ああ恋人よ"(米山正夫。洒脱なジャズ歌謡)
"会う"(米山正夫ボサノヴァみたいな抽象的な歌詞が面白いラテン歌謡)
"ポトマックの桜"(米山正夫。予測不能な展開にやられる野心作)
"傷心"(米山正夫。スピード・タンゴ歌謡)
"関東春雨傘"(米山正夫。ガラッパチな歌がカッコイイ)
A Raise Of Eyebrows + As He Stands / Ron Geesin
67年と73年のアルバムをカップリングしたSee For Milesの2 in 1盤。67年の「A Raise Of Eyebrows」はAdrian Hermanのナレーションや一人芝居をフィーチャーしたノヴェルティな雰囲気のエクスペリメンタル音楽。ユーモア物レコードの一種かも。バンジョーを使用した曲はユージン・チャドボーンなんかを思わせて面白い。
"A Raise Of Eyebrows"(バカバカしくて最高なミュージック・コンクレート)
"Freedom For Four Voices And Me"
"Certainly Random"
"Two Fifteen Strings Guitars For Nice People"
"A World Of Too Much Sound"
73年の「As He Stand」はナレーション入りのノヴェルティな曲がほとんど無くなって、よりシリアスな現代音楽色が強まった感じ。でもやっぱり実験音楽かギミックか判断しがたい独特な音楽。時々凄くカッコイイ。
"Duet For Two And Street Market"(めまぐるしい展開が楽しいアブストラクトなイージーリスニング
"Wrap A Keyboard Round A Plant"
"Cymbal And Much Electronics"
"The Roger Waters Wherever You Are"(これはかなりバカっぽい電子音楽
"Mr. Peugeot's Trot"(ポップなイイ曲)
"Can't You Stop That Thing?"