今日聴いたもの

End Time / Brutal Truth
新作。不穏な雰囲気のスロー曲"Malice"で幕を開け、あとは一転、畳み掛けるように高速グラインドコアを連発、ラストに15分超のフリーインプロという構成の全23曲。機関銃のようなビートにヘヴィなギターリフとデス声シャウトが乗る曲群は、当然、どの曲がどうというようなタイプのものではないんだけど、決して一本調子ということはなく、ロックンロールとハードコア、フリーミュージックの間で曲ごとに重心を変えながらメリハリを効かせた展開で全然ダレずに聴ける。何より暴力的でありながら妙にまろやかなギターの音色が気持ちイイ1枚。あと一瞬芸系な"Trash"みたいな曲はやっぱり楽しい。
Lover's End / Moon Safari
'10年。YESやクイーンのような英国ポップとビーチボーイズが混ざったような清涼ハーモニーが印象的な、スウェーデン産の爽快産業ハードロックで、どの曲もキラキラした青春感に満ちた甘酸っぱい繊細なメロディーが魅力的。"A Kid Called Panic"みたいにダイナミックに展開するプログレ的な長尺曲もいいけど、やはりコンパクトにまとまったポップソングの方により惹かれる。特にお気に入りは、BB5っぽい聖歌風アカペラコーラスで始まるAORピアノバラード"Southern Belle"や産業ソフトロッキンな"New York City Summergirl"、フックの効いたメロディーにグッとくるスペーシー・ハード"Heartland"など。