今日聴いたもの

Complete Valiant Singles / Shelby Flint
60年代米国ガールポップ・シンガーの'60年から'66年にかけてのシングル集。ウィスパリング気味のフワフワした甘い歌声が魅力的で、曲は基本的にオーソドックスなアメリカンポップスなんだけど、フォークやジャズ・ヴォーカル寄りの静謐アレンジで聞かせる曲が多いせいか、少し浮世離れした雰囲気。特に"Every Night"や"Riddle Song"みたいな彼岸系爪弾きフォーキー曲では、マイナーな女性SSWでも聴いてるような気分に。
サビのメロディーのフックにキュンとする鉄琴入りロマンティック・バラード"Little Dancing Doll"に、一人二役な掛け合いヴォーカルアレンジが素敵なスペクター・タッチの音壁曲"Wonderland"、ジャズヴォーカルとスウィンギン・ロンドン系ガールポップが融合したような"Cast Your Fate to the Wind"といったキャッチーな曲にまずはヤラれてしまうんだけど、何度か聞いてるうちハマってくるのが、"I've Grown Accustomed to His Face"や"Our Town"といった、スローコアなガーリー・ジャズヴォーカル路線。