今日聴いたもの

ジョビニアーナ〜愛と微笑みと花 / V.A.
07年。橋本徹プロデュースの日本人アーティストによるアントニオ・カルロス・ジョビンのカヴァー集。内省的な呟きフォークの"The Girl From Ipanema曽我部恵一"がいきなり異彩を放ちまくってるけど、2曲目以降は比較的オーソドックスな女性ヴォーカルのボサやブラジリアン・クロスオーヴァーブレイクビーツが並んで、個人的にはやや匿名的に感じる曲が多いかなという印象。そうは言っても、さすがにどの曲も高品質で、疲れて帰ってきた平日の真夜中に聞いてると随分癒されるんだけど。しかし"Ela E Carioca / 南佳孝"に"Wave / キリンジ"と、アクセント的に置かれてる男性ヴォーカル曲は、どれもユニークな声質を堪能できる素晴らしいカヴァー。女性ヴォーカル曲ではキュートな不思議ボサトロニカ"ONE NOTE SAMBA / キュビズモ・グラフィコ"が一番のお気に入り。
呼吸 / ビューティフルハミングバード
07年。フォーキーな男女ユニット。70年代のティンパン系女性SSWをちょっとエコロジカルにしたような雰囲気で、1曲目のフォーキー・シティ・ポップな"カレン"のノスタルジックな歌声とソフィスティケイトされたメロディーにはかなりキュンときた。突然J-POPっぽい"光る翼"やドラマティックなポストロック風サイケポップ"流線形"みたいな曲にハッとさせられたりしながらも、やはり、静謐さがしみるハーモニウム・フォーキー"水底のシルビア"や、1曲目同様のフォーキー・シティポップ路線の"おかえりなさい おやすみなさい"といった抑制の効いたタイプの曲にしみじみ。