今日聴いたもの

Sugar Minott at Studio One / Sugar Minott
Soul Jazz編集、78〜82年のスタジオ・ワン音源コンピ。ドゥワップ〜ソウル・テイストのアーリー・ラヴァーズ中心で、ほのぼのとしたピースフルな曲調にソフトな独特の甘い歌声がバッチリとハマってる曲ばかりなんだけど、ムーディーなサックスをフィーチャーした"Jah Jah Children"、ユーモラスなイントロが印象的な"Change Your Ways"、アクセント的なオルガンがイカすクールなルーツ系"Come On Home"といった、ソフィスティケイトされたハーモニーとフワフワした浮遊感が心地良いメロウな曲が特に素晴らしい。
Fighting Dub 1975-1979 / Skin Flesh & Bones meet The Revolutionaries
ロイド・キャンベルがプロデュースした75年のアルバムにボーナストラック8曲を追加したHot Pot編集盤。こちらもほのぼのピースフルなルーツ・レゲエ・インストにダブ処理が施されて、ユルい空気感とひんやりとした硬質な音響が同居したお茶の間エクスペリメンタルなイージーリスニングという趣。
お気に入りは、流麗なピアノ・フレーズがディレイされてグニャリと空間が歪むような感覚を味わえる"Third Cut Dub"、アルバム中でもひときわ過激なミックスが格好良い"Spider Man Web"、ノスタルジックなギターフレーズがキャッチーな"Baby Face Dub"、ミステリアスなアブストラクト・ルーツ"Harbour View Rock"で、どの曲も一貫してヘヴィにうねるベースの強靭なグルーヴが凄い。
ボーナストラックでは何といってもイントロのホーンのフレーズだけで掴まれる名曲"First Cut Is The Deepest"使用の"Cobra Rock"が最高で、延々と音の抜き差しが続いたあとについにメロウな歌声が響く瞬間はちょっと感動的かも。赤ん坊の凶暴な泣き声入りの"Westcoat"と哀愁ハイトーン・ヴォーカルが印象的な"African Dub"のダウナー・ルーツ・ダブ2曲もクールでカッコイイ。