今日聴いたもの

Sell My Soul + Too Hot To Sleep / Sylvester
95年にAceから出た2in1再発盤。変幻自在なストリングス・アレンジが楽しい歌謡ディスコ傑作"I Need You"に、キャッチーなマシナリー・アップダンサー"I'll Dance To That"と続く冒頭の2連発で一気に引き込まれる80年の「Sell My Soul」は、次作に通じるAORソウル"Change Up"やブルースロック調の"Cry Me a River"カヴァーなどの変化球も交えつつ、昼メロ・ロマンティーク・ディスコなタイトル曲やハンドクラッピンな"Doin' It for the Real Thing"、"Fever"の最高なカヴァーなど王道ディスコ曲がズラリと並ぶ、ダンクラ系ディスコ末期の輝きに満ちた1枚。
81年の「Too Hot to Sleep」では一気にAORソウル〜ブラコン寄りにシフトして、トレードマークのファルセット・ヴォーカルの代わりに渋い地声を聞かせる楽曲が印象的。こちらは、タイトル曲をはじめ、"Thinking Right"、"Here Is My Love"、"I Can't Believe I'm in Love"など、ゆったり跳ねるリズムアレンジが心地良いアーバン・メロウ・グルーヴ路線の曲がどれもイイ感じ。数少ないディスコ・トラック"Give It up (Don't Make Me Wait)"やオールドタイミーなスウィートソウル・スタイルを踏襲した"Ooo Baby Baby"なども良いアクセントになって、ある意味隠れAOR名盤の趣も。