今日聴いたもの

Chama Acesa / Ivan Lins
75年。メロウなエレピ、軽やかに舞うフルート、そしてビヨーンと伸びるニューエイジなベース・ライン。ミナス〜ECM系のスピリチュアルで雄大クロスオーヴァーサウンドに、少しエモーショナルなヴォーカルで歌われるデリケートなメロディーが乗るブラジリアン歌謡AOR集。途中ちょっと大仰でダレる瞬間もあるんだけど、冒頭のダウナー・メロウなジャズロック・サンバ"Sorriso da Magoa"に、サビのリズムチェンジが粋なボサAOR"Nao Ha Porque "、ひたすらトワイライトな世界を展開した末のラストのほの明るいジャズワルツ曲"Corpos"が3曲はとにかく最高。
Strange Celestial Road / Sun Ra
80年。ポップグループのYレコーズから。ゆったりしたテンポでウネウネと持続するミニマル・ファンク・ビートが気持ちイイ長尺の3曲で構成されたビッグバンド・ジャズファンク盤。いわゆるスピリチュアル・ジャズ・ヴォーカルっぽいスタイルのタイトル曲の格好良さもさることながら、スペーシーなムーグ・ファンクに始まり、スピリチュアル・ジャズにPファンク、ポップグループ的なポストパンク感覚まで飲み込んで高まっていく"I'll Wait for You"が何と言っても圧巻。その2曲に挟まれた、イージーリスニング的ですらある爽快さとフリーキーさが同居した"Say"の存在感もイイ感じ。