今日聴いたもの

Isn't It Lonely Together / Estelle Levitt
74年。「パイドパイパーデイズ」シリーズの1枚で再発された、ニューヨークの女性作詞家の自演盤。冒頭、柔らかなエレピと軽く跳ねるリズムが心地良い"Lonely Together"をはじめ、バカラック・テイストのワルツ・ナンバー"Don't Say Don't Remember"、メランコリックなピアノ・ポップ"Every Time I Turn Around, It's Sunday"など、いわゆる「そばかす声」のフィメールSSWっぽい歌声とソフトなMORアレンジがいい感じにハマッたカーペンターズ・ミーツ・キャロル・キングな路線が何と言っても素晴らしい。クールな4ビートAORなケニー・ランキン"In The Name Of Love"もお気に入りで、他にカントリー・ロック調やユーロヴィジョン系なども。プロデュースはチャーリー・カレロ。
Fantasy / Aquarian Dream
78年。ノーマン・コーナーズが手がけたクロスオーヴァー系ディスコ・ソウル・グループの2nd。フランジャーが掛かったギター・カッティングが格好良い疾走系クロスオーヴァー・ディスコ・コーラスの"You're a Star"と、それをさらにスピードアップしたようなキラーなヴォーカル・トラック"Fantasy"がやはり突出してるんだけど、一方でハービー・ハンコックのカヴァー"Gentle Thoughts"をはじめ、"Friends"、"Do You Realize"といったAORソウル・タイプの曲で繰り広げられるキラキラした快適メロウ・グルーヴな世界にもかなりグッとくる。それにしても"Fantasy"のサビでシルヴィア・ストリプリンのヴォーカルの音量が凄すぎて音割れする瞬間は何度聞いても最高。