今日聴いたもの

A Strange Arrangement / Mayer Hawthorne
09年。Stones Throwから登場したメガネの白人SSW。ブライアンなアカペラ・イントロからトッド・ラングレン的なソウルフル・ピアノ・ポップ"A Strange Arrangement"に突入して、ヒップホップ的なラフなリズムトラックに乗ってスウィートソウル・スタイルのファルセットで聞かせるハーモニーソウル"Just Ain't Gonna Work Out"、そしてネットで聞いて一発でトリコになったグルーヴィーなモッド・ソウル"Maybe So, Maybe No"に至る序盤の流れがあまりに完璧。アルバムを通じて60年代後半から70年代初めにかけてのヴィンテージなノーザン・ソウルフルな世界を幅広く展開してて、ロマンティックなバラード曲"I Wish It Would Rain"やアッパーな疾走ノーザン"The ills"なんかもかなりお気に入り。地声で歌ういくつかの曲ではエルヴィス・コステロを思わせる瞬間も。
Psychic Chasms / Neon Indian
09年。こちらは甘酸っぱいサニーサイド・シンセポップ"Deadbeat Summer"を一聴してヤラれてしまったブルックリン発のエレポ・ユニットの1st。80年代エレポップやニューロマンティックな意匠が醸し出すノスタルジックな雰囲気にフィルターディスコを通過したキラキラ感が加わって、しかし、ハウスとかのダンサブル側には決して振れないチープな音作りが特徴的。ハッキリ言ってポップスとしての完成度という意味では"Deadbeat Summer"が突出してるんだけど、流していると無性にウキウキしてくる1枚。