今日聴いたもの

Califia - Songs of Lee Hazlewood / V.A.
Aceのポップス作曲家シリーズ、リー・ヘイゼルウッド編。このシリーズでは珍しい本人歌唱曲"Lady Bird"、"The Girl on Death Row"、"Califia (Stone Rider)"に代表される、重厚で緊張感漂うサスペンスフルMOR路線はやはりこの人ならでは。特に、この路線の2曲、マカロニウエスタンなダウナー・フォークロック"Need All The Help I Can Get / Suzi Jane Hokom"と、ワルツからブルース、ガレージビートとまったく先の読めないプログレッシヴ3分間ポップス"Guitar on My Mind / Duane & Miriam Eddy"にはガツンとやられた。今盤の個人的なベストトラック。
あと、ガールグループ〜ガールポップものの意外なレベルの高さも特筆モノで、リズムのつんのめり感が最高なグルーヴィー・ビートポップ"The Dip / Hal Blaine & The Young Cougars"に、静から動へのダイナミックな展開が痛快なスウィンギンロンドン系ガールポップ"You Turned My Head Around / Ann-Margret"、怪しいエキゾティックムード漂うガールグループポップ"(I'm Afraid) You'll Hurt Me / The Darlenes"など、ただのバブルガムでは終わらないクレイジーな感覚が光る曲ばかり。
時々差し挟まれる、50年代のヴィンテージなロックンロールやブルース、カントリーなどもなかなかイイ感じで、ドンビークルエル系の"The Fool / Sanford Clark with Al Casey"や不思議な浮遊感が癖になる"Houston / Sanford Clark"など、特にクールで不穏なロカビリー物はどれもお気に入り。