今日聴いたもの

BUOYANCY / キリンジ
新作。先行シングル"夏の光"の爽快に突き抜けたイメージに反して、前作に比べると少しビターでひねくれた楽曲が目立つ印象のアルバム。しかし相変わらずいちいち曲が良くて、なので多少強引でアンバランスなアレンジもアイデア倒れに終わらず絶妙な演出に聞こえてしまう。特にサイケなハードロック唱歌"台風一過"や神経質なシャックリ唱法も懐かしいニューウェイヴ・ファンク"都市鉱山"といった、極端なやつがめちゃくちゃ面白い。ベスト・トラックは、毎度お楽しみの奇妙な味の散文調シティポップ"温泉街のエトランジェ"とメリハリの効いたメロディーが気持ち良い軽快カントリーフォーキー"ホライゾン! ホライゾン!"。