今日聴いたもの

NIU / 持田香織
前作のナチュラル〜オーガニック路線を継承しつつも、自身が作詞作曲した曲の比率が一気に高まった新作。しかも1曲目のブラジリアン・クロースオーヴァーなシティポップ"Bolero"があまりに気持ち良い曲なんで、甘い歌声の魅力に加えて曲作りスキルも飛躍的に向上してしまったのかと感嘆。ただ、アルバムを通して聴くとやや平板に聞こえる曲が目立って、1曲目以外では70年代フォーキーSSWミーツ・ニューエイジ・ジャズな谷山浩子作品"きみのともだち"や、半野喜弘の手になる抑制の効いたメロウ・シティポップ"愛の花"といった曲に耳を惹かれた。とはいえ、それでも"Bolero"が頭一つ抜けてる印象は変わらず、実はコンポーザーとしてもかなりのポテンシャルを秘めた人なのかも。