今日聴いたもの

Sweet Brown Sugar -T.K. Rhythm'N'Soul Compendium 1971-81/ V.A.
'98年にWestsideから出たT.K.音源コンピ。ティミー・トーマスにベティ・ライト、リトル・ビーヴァーといったお馴染みのメンツも押さえつつ、レアグルーヴ・クラシックの"Keep It Up / Milton Wright"が冒頭を飾っているあたり、やはりそういう目線で選曲されている模様で、名前も聞いたことのない人たちの、典型的なマイアミ・ソウルの「ちょっといなたくカラッと明るい」イメージから外れた曲群に良曲がいろいろ。
特に、スリーディグリーズっぽいエレガント&キュートなレディース・ディスコ"It's Been So Long / Fire"、ビッグサイズな歌声で歌われる目くるめく美メロ展開が最高なゴスペルAORソウル"The Lord's Prayer / Reverend T.L. Barrett"、サビのキャッチーさにキュンとくる流麗フィリー・ディスコティックなハーモニー・ソウル"It's Your Girl / Universal Love"、羽毛のようなファルセット・コーラスと力強いリードの対比も鮮やかなスウィートソウル・ダンサー"Love's Sweet Notions / Billion Dollar Band"あたりがとりわけお気に入り。
メジャーどころでは、シリアスでスタイリッシュなラテンニューソウル"Rio Girl / Timmy Thomas"と、カラッとした快適ウォーキング・テンポ・ソウルでデリケートなメロディー展開が素晴らしい"Special Kind Of Love / Otis Clay"が、どちらも微妙にイメージを覆されるイイ曲で個人的に収穫。どちらも手持ちの音源には収録されてなかったような気がする。あとリトル・ビーヴァーによるJBウォナビーなガレージ・ファンク"Funkadelic Sound"にも意表をつかれた。