今日聴いたもの

Here to Create Music / Leon Huff
'80年のリーダーアルバムで、入手したのは'99年にWestsideからノーマン・ハリスのアルバムとの2in1で出た再発盤。典型的なフィリー・イージーリスニングなノーマン・ハリスとは対照的に、レオン・ハフのアルバムはなかなか独創的な音作りに意表を突かれる内容で、冒頭から、ジャーマンサイケ的な覚醒感のあるオリエンタル・エレクトロディスコ"Your Body Won't Move, If You Can't Feel the Groove"のインパクトが強烈。かと思うと、ゴスペル・スウィングな"I Ain't Jivin', I'm Jammin'"に、大河ドラマティックな壮大シンフォニック・ディスコ"No Greater Love"と続くまったく先の読めない展開にクラクラ。さらに、アイ・ショット・ザ・シェリフ的なリフレインを繰り返す"Tight Money"や疾走感満点のサンバ・チューン"Latin Spirit"といった曲で繰り広げられる、アコースティック・ディスコとでもいうべきユニークなアンサンブルがまたカッコイイ。傑作。
Saci Perere / Banda Black Rio
こちらは'01年にA Cor Do Somというグループのアルバムとの2in1で再発された、ブラジルのEW&Fの'80年3rd。全編、歯切れの良いホーンセクションとトレードマークのパヤパー・コーラスをフィーチャーした、清涼クロスオーヴァー・ファンクやメロウAORで構成されたアルバムで、唯一レゲエ調のアルバムタイトル曲がちょっと浮いてる感じ。パヤパ−・コーラスとストリート感のある掛け声の絡みが格好良いブラスディスコファンク"Miss Cheryl"、アコギ使いのアープ入りスローAOR"Amor Natural"、躍動感のあるファンキーロックスタイルのブラジリアンポップス"Profissionalismo E Isso Ai"など、突き抜けた曲はないものの、適度にバラエティがあって安定してイイ感じで聞けるアルバム。