今日聴いたもの

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'01年のUK産ブレイクビーツ・ソウル。脱臼気味のデリケートなテック・リズムに、ロイ・エアーズ的なメロウでミステリアスなクロスオーヴァー・サウンド、そしてスティーヴィー・ワンダーっぽい歌い回しのヴォーカル、という構造で一貫してて、女性ヴォーカルをフィーチャーした曲とか、一歩間違うと退屈な様式美系クラブミュージックになりそうなんだけど、アルバムを通してのリズムの緩急自在振りや、絶妙なハズしセンスもあって、今聞いてもけっこうみずみずしく響くアルバム。

特に、疾走ポエトリー・リーディング・グルーヴな"Never Been Closer"から、オリエンタルなイントロで一瞬休止したかと思うと、さらに加速してテック・ジャズ・ファンク"Mass Car Raid"に突入する流れとか、スピリチュアルなガールズ・ソウル"Two Sides"といった、風を切るような速いテンポの曲の気持ち良さは格別。