今日聴いたもの

cLOUDDEAD / cLOUDDEAD
'01年の西海岸アングラ・ヒップホップ。なんというかプログレ・テイストのめくるめくサウンドスケープ・ヒップホップという感じ。1曲ごとに曲調が変わって、そのうえどの曲もツギハギなコラージュ的展開をみせるという、なんだか最初から最後まで掴みどころがない音なんだけど、それでいてエクスペリメンタルというような尖がり感は薄くて、あくまで耳ざわりはアンビエントでファジー、そのうえMCはファンキーでルーディーという、ちょっと他に似た音が思いつかない世界。同時に聞いたセカンドの「TEN」が一気にインディロックっぽくなってあまり面白くなくなっていたこともあって、すごく一瞬の化学反応のキラメキを感じる1枚。
どの曲にもハッとさせられる瞬間があって、シューゲイズな音響がドリーミーな"Apt. A (2)"、ノスタルジックなスウィング・ミュージックに執拗なスクラッチや電子ノイズが絡む"And All You Can Do Is Laugh (2) "、ドローンなシューゲイズ・シンフォニー"(Cloud Dead Number Five) (1)""(Cloud Dead Number Five)(2)"といったあたりにとりわけ引き込まれる。