今日聴いたもの

One Man's Music -作曲家 渡辺岳夫の世界-ドラマ編 / 渡辺岳夫
アニメ関係の名作群同様、このドラマ編でも良質な歌モノがたくさん聞けるかと期待したんだけど、基本的にインスト曲が中心の構成で、正直ちょっと拍子抜け。それも1〜2分のテレビ・サイズのものばかりなんで聞いてて結構目まぐるしい感じの1枚。
それにしても、いくつか収録された初期作品はともかく、60年代後半以降の曲は現代劇も時代劇も関係なくどれも洒落たラウンジ感覚が漂っていて、そこに絶妙に邦楽テイストが加わる折衷感はなんとも昭和グルーヴィー。特に"黒い編笠"や"「マドモアゼル通り」テーマ"、"「旅人異三郎」"、"「虹のエアポート」"など、疾走感のあるビート・ジャズロック〜ファンク路線のものがイイ感じで、スキャットグルーヴな"「あたし頑張ってます」テーマ"や"「非情のライセンス」テーマ"あたりはかなり格好良い。
数少ない歌物で印象に残ったのは、アーバンムード漂うギタームード歌謡の"美貌の影」テーマソング / 西田佐知子"に、堀江美都子のハキハキした歌声が気持ち良い郷愁系軽グルーヴ歌謡"渚のバラード"、わらべ歌風の子どもコーラスをフィーチャーしたハードボイルドなマカロニウエスタン歌謡"ててご橋 / バーブ佐竹"。