今日聴いたもの

ヴァレリー / blue marble
ショック太郎さんの初作。ソフトロックやシティポップ風の耳ざわりの良いメロディーやアレンジに耳を奪われていると、いつの間にか世界がグニャリと歪んでいるような、ある種ポップスのマジック・リアリズムという趣もある濃密な46分間。他に類を見ないユニークな歌声もなんだか魔術的で。まずは、なんといっても先行でPVが公開されていた"街を歩くソルジャー"の、一聴した瞬間に脳内に刷り込まれるあのキャッチーなメロディーの虜になってしまったんだけど、他にも、キラキラ感にウキウキしてくる高速転調系の"惑星"や深遠なスロー曲"スターフィッシュ"など面白くてキュンとくる曲がたくさん。
still a Sigure virgin? / 凛として時雨
新作。男女ヴォーカルのかけ合いの妙で聞かせる曲が増えて、切迫感にみちた少年少女のサイコなバーストロックという感じの、独得の個性がより明確になったような印象。さりげなくダビーなエフェクトが格好良い"I was music"から、歌謡テイストを漂わせつつドラマティックに展開する"シークレットG"と続く、最高にカッコイイ冒頭2曲をはじめ、ネオサイケな"this is is this?"やマスロックっぽい"a symmetry"、個人的に後半のハイライトな"replica"とか、甘酸っぱいメロディーに性急なドタバタ・ビート、激情シャウトなど、このバンドに期待する要素が詰まった曲が多数。あとこれら王道パターンを外れたタイプの曲でガツンと来るのがあればもう完璧なんだけど。