今日聴いたもの

Sem Gravidade / Otto
'05年のTRAMA物。"Bob"の頃の、ドラムンなリズムに乗った新型MPBのイメージが強かったんで、1曲目の"Lavanda"のカラッとした生音アレンジにはちょっと意表を衝かれ、さらに聞き進むうち、ブラジリアンな枠を越えた下世話でキャッチーなメロディの連続に、どこかボリウッド音楽にも通じる国籍不明なセンスにワクワクさせられる、雑食歌謡ロックな傑作。疾走感のあるファンキー・サイケ歌謡"Tento Entender"、泣きのディストーションギターがうなるマイナー歌謡"Pra Ser So Minha Mulher"、マカロニウエスタンでルーディーなNWレゲエ、もしくはエレキ歌謡と、なんだかカテゴライズしにくい"Quem Sabe Deus"とか、一筋縄ではいかない奇妙な曲がいろいろ。