今日聴いたもの

Pursuit of Nappyness / Nappy Roots
'10年新作。今回はなんといっても2曲目の"Fishbowl"。まさかこのグループの曲にこういう感想を持つとは想像だにしなかったけど、妙にプリファブ・スプラウトっぽさを感じる切ないブラコン・エレクトロ傑作。とはいえ、アルバム全体としてはいつもにも増してロック色が強い印象で、ミュートしたギターリフがループされる"Infield"や大味なシンセがうなる"How I Do"といった80年代産業ロッキンなトラックなんかも披露しつつ、アルバム後半では、彼らならではの哀愁歌モノ路線が全開に。特にフォーキーなブルース・ラップの"Back Home"からメタリックなギターフレーズにしびれるブルースロック曲"Know Bout Me"と続く流れが実に男臭くて最高。また、そんななか異彩を放っているマシナリー・ディスコ"Right Place"も、ユーロビート的な下世話キャッチー・コーラスと無骨なラップの組み合わせが味わい深くてお気に入り。