今日聴いたもの

へんじがない、ただのしつれんのようだ。/ 桃井はるこ
'09年。80年代アイドル歌謡を下敷きにしたようなどこか懐かしい雰囲気の楽曲がズラリ。近頃ほとんど耳にすることが少なくなった産業ハードロック的アレンジが脈々と受け継がれている風なのが、やはりこの手のジャンルならではという印象で、キュートなアニメ声と派手なメロディー展開にくすぐられる躁状チアリーディング・ポップ"☆自演乙☆ソング"や轟音ハードロッキンなマイナー歌謡"へんじがない、ただのしつれんのようだ。"とか、最初、ウッとなりながらも、何度か聞いてるうちなんだかハマってくる。ベストトラックは、フリッパーズみたいな渋谷系アコ・スウィング歌謡"BAKA≒愛してる"とアイドルテクノポップ感覚のトランス歌謡"Galge"で、どちらも一聴してとっつきやすく歌詞も秀逸なイイ曲。
IVY〜アイビー〜 / 桃井はるこ
'10年。こちらはハイパーユーロなハードロック歌謡路線が中心で、ちょっとAvexなテイスト。この盤はなんといっても、超アッパーな哀愁ユーロ"☆自演乙☆ソング2 〜世界編〜"に、クールさが逆に胸に痛い青春ラウドロック"The wall 〜越えられない壁〜"、マイナー調ロック歌謡がサビでメジャーに転調した途端、歌詞が一気にヘヴィーになる"永遠のオルスバン"と続く、メタで批評的な視点が光る中盤の3曲の流れが素晴らしい。王道の?アニメ主題歌風路線ではハウスっぽい"勝利の女ネ申☆"の先の読めない細かいツギハギアレンジがカッコイイ。