2008-01-01から1年間の記事一覧
Listen Of / Paul Bryan 73年。Sonar Kollektivから再発されたブラジルのSSW作品。中性的なナヨ声とデリケートなソングライティングが特徴的な、ほとんどブラジル色は皆無なフォーキーMOR作。ちょっとダウナーなラテン・フォーキー・グルーヴ"Like a Rainy N…
The Good, The Bad, The Ugly / Willie Colon 75年。ルンバにボサやサンバが混ざったようなリズム・アレンジと哀愁のラテン歌謡メロディーが相まって、どこか昭和40年代的な洒脱ムードを感じる"Toma"と"Cazangero"、ビートでジャンプな上昇気流系ボサ歌謡"Cu…
昭和ガールズ歌謡 レアシングルコレクション〜ミッドナイトローズ/謎の女B〜 / V.A. ちょっとお色気寄りの歌謡曲コンピ。64年から75年のクラウン音源ということで、ジャズ歌謡からムード物、一人GSやシティポップ調までかなり音楽性が変遷する1枚。キューテ…
22 Dreams / Paul Weller 新作。トラッドやソウルにアーシー、グラム、プログレなロックなど、全体に60年代後半から70年代はじめのヴィンテージな空気を感じる全21曲。コンセプチュアルな大作感はあんまりなくてコンパクトな曲を中心に、なんとなく2枚組アナ…
Beautiful Future / Primal Scream 新作。今回は「エクスターミネーター」や「イヴィル・ハート」以来のミニマル覚醒ロック路線とグラマラスなロックンロールが融合してる感じ。サラッと聞いてそれほど強烈な印象を受ける曲はないんだけど、ベースがカッコイ…
かなえられない恋のために / bice ウイスパーな女性SSWの新作。冒頭のスウィング・フォーキーなブレイクビーツ・ポップ"レッドバルーン"から、70年代のティンパン系女性SSWっぽい"lily on the hill"、ハウシーなスペイシー・シティポップ"100年後にはふたり…
シフォン主義 / 相対性理論 07年。ちょっとニューウェイブっぽいギターロック。ぶっきらぼうで投げやりな少女ヴォーカルと、キャッチーなメロディー、メロディーにカッチリ乗っかってるB級SFっぽいナンセンスな歌詞。ビートパンク調の"スマトラ警備隊"は全て…
Do the Vacation !! / Sweet Vacation 07年。ほんのりヴォコーダーがかった甘酸っぱいヴォーカルが魅力的なガーリー・エレポップ。以前たまたま耳にして衝撃を受けた"HONKY TONKY CRAZY"のカヴァーが何といっても素晴らしい。オリジナル曲もどこかで聞いたよ…
Latin Percussion With Soul / Jack Costanzo&Gerry Woo 68年Tico盤。パーティームードの爽快ラテン・ジャズ"Recuerdos"やブガルー乗りのR&Bナンバー"Green Onions"といったインスト曲と、キャロル・キングの"Hey Boy (hey Girl)"やビージーズ"Words"のカヴ…
The Hustler / Willie Colon 68年。「El Malo」に続く2作目。前作の"Willie Whopper"や"Skinny Papa"のようなヒップなブガルー路線は影を潜めて、全体にちょっとテンポ・ダウンした印象はあるものの、1曲目のエキゾティックなムード・ラテン・ジャズ"Hustler…
キングスロード / オリジナル・ラヴ 06年。ポピュラーなヒット曲の数々をオリジナルな日本語詞と濃厚なヴォーカルで田島カラーに塗り替えたゴキゲンなオールディーズ・カヴァー集。オリジナル曲のイメージとかけ離れた大胆なアレンジや、イントロ一発で分か…
踊る太陽 / オリジナル・ラヴ 03年。ザクザクとギターがリフを刻むへヴィーなブギー・ナンバー"ブギー4回戦ボーイ"にグラマラスでスケールの大きなロックンロール"ふられた気持ち"という冒頭のグリッター・ロック2連発の後、おもむろに90年代初めのシングル…
ビッグクランチ / オリジナル・ラヴ 00年。ダイナミックなシンフォ・ロックンロール"女を捜せ"、ジギー・スターダスト的なSFプログレ"地球独楽"、ディミトリ・ティオムキンなんかを思い出すウエスタン映画風の"セックスサファリ問題OK"と、スケールの大きな…
Sofrito / Mongo Santamaria フィニア再発シリーズで出た76年作。全体にイージー・リスニングっぽい耳ざわりのラテン・クロスオーヴァー盤という感じで、曲によってはFMフレンドリーな爽快フュージョンに片足突っ込んでる印象も。とはいえアーシーなラテンジ…
El Baquine de Angelitos Negros / Willie Colon 77年。シンセ・プログレ風のエクスペリメンタル・トラック"Angustia Maternal"で幕を開けるサントラ作品。70年代前半のブラックシネマ・サントラに通じるちょっとニューソウルっぽい感触で、「Solo」で開花す…
The Best Of Loma Records - The Rise And Fall Of A 1960's Soul Label / V.A. Warner Archivesシリーズで発売されたロマという60年代ソウル・レーベルのコンピ。"But It's Alright / J.J. Jackson"や"Good Lovin' / The Olympics"なんかを除いてほとんど初…
Funky London / Albert King 94年発売の70年代前半の音源コンピ。ジェイムス・ブラウンをゴーゴー喫茶テイストのビート・ナンバーに料理した1曲目のインスト曲"Cold Sweat"を筆頭に、R&Bビートで畳み掛けるファンキーでグルーヴィーなエレクトリック・ブルー…
Pyragony X / Amon Duul II 76年。初期の数枚しか聞いたことがなかったんで、ここまでポップなロックになってたとは驚き。ほんのりアーシーでメロウなフォーク・ロックやらブルージーなギターソロが炸裂するハード・ロックンロール、さらにはプレ産業な大仰…
Doble Energia / Willie Colon, Ismael Miranda 80年。独特の甲高い歌声が印象的なシンガーと組んだアルバムで、基本的に軽快なリズムに乗ってマイナー調歌謡メロディーを朗々と歌い上げるスタイルのオーソドックスな歌物アルバムなんだけど、イントロのピア…
Metiendo Mano / Willie Colon & Ruben Blades 77年。SHINODAさんのセレクトで聞かせていただいたアーバンなムード歌謡傑作"Pablo Pueblo"収録。どの曲もイントロがやたらと格好良くて、どんなイカシたラテン・ジャズが始まるのかと思わせて、必ずベタな歌謡…
Soul Togetherness Presents Richard Searling's Music From The Soul / V.A. ExpansionのSoul Togethernessシリーズコンピ。70年代と80年代音源が大胆にシャッフルされて、それでいて不思議とスムースに繋げられたちょっとナイスな選曲のモダン・ソウル集で…
Shuwatch Ultra Dance Remix / V.A. 91年。寺田創一を中心に天宮志狼、DJ GM YOSHI、DJ TOSHIというメンツによるウルトラマン・リミックス集。おなじみの主題歌のイントロで始まったかと思うと、一転してダウナーでメロウなディープハウス・トラックに展開、…
アクア / 佐藤博 88年。80年代後半ならではの産業/ブラコン・テイストのシティ・ポップ盤で、ほぼ全編に渡ってスティールパンがフィーチャーされたサマー・リゾート仕様の1枚。週末のアフター5的なキラキラした高揚感が心地良い"Seat For Two"と、佐藤博の頼…
Glam Exotica! / 三宅純 00年。ボ・ディドリー風リズムに乗ってマリンバとバス・クラリネット、ビリンバウの音色が交錯し、そこにアフリカンなチャントが朗々と響き渡る1曲目の"Rain Forest"をはじめ、一筋縄でいかない異種交配アレンジの連続にクラクラさせ…
El Malo / Willie Colon 若さが爆発してる感じの67年デビュー作。ヴィンテージなオルガンとハンドクラップがイカす"Willie Whopper"や、ルイルイをラテン化したようなガレージ感満点の"Skinny Papa"など、不良っぽさの横溢したモッドなブガルー・ナンバーが…
Latin-Soul-Rock / Fania All Stars 74年。アルバム・タイトルに更にジャズを加えた感じのラテンロック/クロスオーヴァー志向のスタジオ録音と、よりプリミティヴで歌謡色も強い後半のライヴ集という構成。ピアノとベースの"Song For My Father"っぽいクール…
Maestra Vida - Segunda Parte / Ruben Blades 80年。サウンド・ドラマ的な2枚組コンセプト・アルバムのたぶん後編。プロデュースはウィリー・コローンで、思い切り「ソロ」と地続きな華麗で官能的なオーケストレーションが聞ける1曲目のインスト"Epilogo"に…
La Gran Fuga / Willie Colon 70年。悪そうな指名手配ジャケのイメージに反して全体的にいなたくユルい雰囲気。ちょっとブガルーを引きずったような前半のチンピラ・サルサな流れはまだしも、マイナー調の曲が並ぶ後半は、ほとんどラテン・ムード・コーラス…
Aquarius / Aquarius 76年。ハイムンド・ビッテンクール制作のコーラス・アルバム。MPBのイメージとかけ離れたシンガーズ・アンリミテッドばりの精密ハーモニー・ワークを聞かせる"Corolina"や"So Louco"がとりあえず衝撃的。オーガニックなサンバ・テイスト…
「もうひとつ」の愛 / 財津和夫 92年。昨日聞いた最終期チューリップでの作品群と地続きなマシナリーな産業シティポップ〜MORな音作り。オリエンタル・エレクトロなタイトル曲をはじめ、コンサバなMOR風の楽曲にやけに濃厚な歌詞が乗る"君の部屋のソファ"や"…