今日聴いたもの

Doble Energia / Willie Colon, Ismael Miranda
80年。独特の甲高い歌声が印象的なシンガーと組んだアルバムで、基本的に軽快なリズムに乗ってマイナー調歌謡メロディーを朗々と歌い上げるスタイルのオーソドックスな歌物アルバムなんだけど、イントロのピアノ・リフがメチャクチャお洒落で格好良い"No Me Digan Que Es Muy Tarde"をはじめ、全体にパーカッシヴなピアノやうねるベースが格好良くて、時々ジャズロックプログレ的な趣向も。特にミステリアスなイントロで始まり矢継ぎ早に予想外な展開を見せるプログレッシヴでシアトリカルなミュージカル歌謡ナンバー"Biata"が最高。"Tumbao Caliente"ではサルサ流儀でのディスコ・ファンクを。
Fantasmas / Willie Colon
81年。上昇気流なストリングスをふんだんに使用した、まさに「Solo」の続きという感じのソロ・アルバムで、とりあえず1曲目の洒脱なサンバ・サルサ"Oh,Que Sera?"のソフトでグルーヴィーな流麗サウンドに感激。他にも、ナヨ声男性コーラスがキャッチーなボサMOR"Celo"に、きらびやかな爽快ディスコティーク"Amor Verdadero"、シネマティックなオーケストラル・アレンジが冴え渡るミュージカル風ラテン歌謡"Volar a Puerto Rico"、イントロのヒップな女声コーラスにやられるパーカッシヴなラテンMOR"Toma Mis Manos"(エンディングはエキスペリメンタル!)と相変わらずのジャンル横断ぶりで、個人的にはやはりこの路線が一番素敵。