今日聴いたもの

The Best Of Loma Records - The Rise And Fall Of A 1960's Soul Label / V.A.
Warner Archivesシリーズで発売されたロマという60年代ソウル・レーベルのコンピ。"But It's Alright / J.J. Jackson"や"Good Lovin' / The Olympics"なんかを除いてほとんど初聴曲ばかりで、コアなR&Bとポップス志向と硬軟織り交ぜた音楽性は、率直に言ってモータウンとスタックスが混在したようではあるんだけど、今聞くとこれが丁度イイ按配のバラエティになってて2枚組全50曲という大ボリュームが意外にスルッと聞けてしまう。
冒頭から凄まじい音圧にぶっとばされる"Finger Poppin'"から高揚感溢れるキャッチーなガールグループスタイルの"Somebody (Somewhere) Needs Me"や寸劇風イントロが楽しいフォーキー・ソウル"Tell Her I'm Not Home "まで聞かせるIke & Tina Turnerをはじめ、"日曜日はストレンジャー"なアレンジも飛び出す派手なモータウン風ノーザン"Something's Burnin'"にプレ70'sスウィート的な美メロ・スロー曲"Don't Play With My Heart"など全曲素晴らしいThe Marvellos、60年代グルーミー・ポップ・テイストの"Hypnotozed"や"What Have I Done (To Make You Mad) "に、ただ格好イイとしか言いようがない疾走ガーリー・ノーザン"I Can't Stand It"が最高なLinda Jonesといった、レーベルの看板だったと思われる面々はそれぞれ多彩で高水準な曲揃い。
しかし一番ズキュンときたのはThe Apollasのガールズ・ソウル3曲で、"Lock Me In Your Heart"に"You're Absolutely Right"、"Who Would Want Me Now"と、どれも微妙にシュープリームスっぽいんだけど、モータウンの名曲の数々をツギハギしたような巧みな曲作りとアレンジにときめくキュートなポップソングで最高。The Three Degreesの"If That Guy Walks Out Of My Life"もガーリーなソフロ・ソウル傑作。