今日聴いたもの

Glam Exotica! / 三宅純
00年。ボ・ディドリー風リズムに乗ってマリンバとバス・クラリネット、ビリンバウの音色が交錯し、そこにアフリカンなチャントが朗々と響き渡る1曲目の"Rain Forest"をはじめ、一筋縄でいかない異種交配アレンジの連続にクラクラさせられる、濃密なエキゾティック・ジャズロック盤。激しいパーカッションが格好良い不穏な尺八ジャズ・ロック"Grossienne#1"や、キュートな女性ヴォーカルをフィーチャーしたフェアリー系アンビエントテクノポップ"Pico Birds"、軽妙洒脱に正統派ジャングル・エキゾティカしてみせる"Brazil"、そして、流麗な弦楽演奏とシスターズ・コーラス、ハワイアンなスティールギターとウクレレという不思議な組み合わせが絶妙にハマってるラストの"Postcard!"など。
AJIAN NOSTARSIA - ピアニカ前田ミーツ・ウチナーポツプス / V.A.
95年。喜納友子、真南風、前川守隆という3人の歌い手によるトラッドな琉球島歌をピラニアンズの面々がバックアップ。三線とピアニカの絡みというのが意外に新鮮で、冒頭を飾るメロウな"恋ぬはじみ"やハイサイ・ムードな呑気チューン"シミルスルヌガ"など、ゆったりしたグルーヴと風通しの良いアンサンブルが気持ち良い、ギターロック・アレンジの喜納友子の曲が特にお気に入り。"イムジン河"のユルい雰囲気の中に漂う哀愁もじわりと染みる。あと、前川守隆の"ひやみかち節"で聞ける沖縄ならではの甲高い女声コーラスがイイなあ。