今日聴いたもの

Latin-Soul-Rock / Fania All Stars
74年。アルバム・タイトルに更にジャズを加えた感じのラテンロック/クロスオーヴァー志向のスタジオ録音と、よりプリミティヴで歌謡色も強い後半のライヴ集という構成。ピアノとベースの"Song For My Father"っぽいクールなリフに乗ってパーカッションやサックスが暴れるインスト曲"Viva Tirado"で始まり、後半のハモンドとパーカッションの入り方がメチャクチャ格好良いラテン歌謡"Mama Guela"まで一気に聞かせるスタジオ録音の完成度にやはり惹かれるんだけど、特に70年代刑事モノ映画サントラを思わせる疾走高揚系インスト"Smoke"から、キャッチーなホーンのフレーズにハモンドが絡む"There You Go"へと続くあたりのニュー・ソウルな流れがお気に入り。
Cortijo Y Su Maquina Del Tiempo / Cortijo & His Time Machine
50年代から活躍するラテン・パーカッショニストの74年作。ラテンでありサンバでありアフロでもあるような不思議なエターナル・グルーヴ"Carnaval"に、カリビアンとプログレと歌謡がない交ぜになった"Verdad"と、冒頭から謎度の高い音楽性に幻惑される、グルーヴィーかつプログレッシヴなラテン・ジャズファンク/ジャズロック盤。一気にスピードアップするリズムに、ほとんどモンタージュ状態の濃縮アレンジが施された"Gumbo"から、メロウなラテン・ソウル"Lluvia"やズベ公映画テイストの女性ヴォーカル曲"De Coco y Anis"なんかを交えて、アッパーに駆け抜ける中盤以降の展開も強烈。