今日聴いたもの

Maestra Vida - Segunda Parte / Ruben Blades
80年。サウンド・ドラマ的な2枚組コンセプト・アルバムのたぶん後編。プロデュースはウィリー・コローンで、思い切り「ソロ」と地続きな華麗で官能的なオーケストレーションが聞ける1曲目のインスト"Epilogo"に、サウダージなサンバ風に始まり軽快な歌謡ラテンに突入、めくるめく展開を経て爽快に高揚していくミニ組曲風大作"Manuela, Despues... (La Dona)"とイイ感じの曲が続いて、これはまたナイスな傑作かと思ったんだけど、後半は割りとオーソドックスなサルサやユルめの地味な曲が続いてという感じで、ちょっとテンションが下がる印象。
El Juicio / Willie Colon
フックの効いたメロディーがキャッチーな歌謡サルサ"Ah-Ah/O-No"で始まる72年作。前作「La Gran Fuga」に比べるてグッと洗練された耳触りで、特にピアノがものすごく洒脱な響き。エクトル・ラボーのヴォーカルは相変わらずのいなたい歌い上げ系なんだけど、でも"Si La Ves"では、珍しくソフトでジェントルなヴォーカルを聞かせてて、これはMORタッチの歌謡ラテンでなかなか。他にもラウンジテイストのインスト"Pan y Agua (Bread and Water) "とか。鳥のさえずりや呪術系コーラスをフィーチャーした"Aguanile"もエキゾティックで面白い。