今日聴いたもの

踊る太陽 / オリジナル・ラヴ
03年。ザクザクとギターがリフを刻むへヴィーなブギー・ナンバー"ブギー4回戦ボーイ"にグラマラスでスケールの大きなロックンロール"ふられた気持ち"という冒頭のグリッター・ロック2連発の後、おもむろに90年代初めのシングル曲といわれても信じてしまいそうなグルーヴィーな美メロ・ギター・ポップ"恋の彗星"が始まる、振れ幅はかなり極端だけど珍しくシンプルで明快な曲が並ぶアルバム。作詞を松井五郎が手がけたアダルト・ロック歌謡"美貌の罠"や、やさぐれメロウな"相棒"に"欲しいのは君"など、やはり70年代ソウル/ファンク調の曲にこのヴォーカルはメチャクチャ合うなあ。
街男 街女 / オリジナル・ラヴ
04年。これまではエキセントリックなジャケの雰囲気に比べてそこまで破綻してる印象はなかったんだけど、この盤はかなり突き抜けてて痛快。ルーズでかつ美メロな絶叫ロックンロール"銀ジャケットの街男"、ダウナーにグルーヴするハードボイルドなイントロから歌が始まった途端そっちのブルースかよ!とツッコんでしまう昭和ブルース歌謡風の"死の誘惑のブルース"、ちょっとエレカシを思わせるやけっぱちなアーシー・ピアノバラード"赤い街の入り口"、ソウルフルなジャカ弾きフォークロック"yen"といった骨太で可笑しな曲たちに混じって、さりげなく置かれてるシティポップ調の"沈黙の薔薇"やスウィンギンなピアノ・ロック"ひとりぼっちのアイツ"といった曲のキャッチーさが一段と映えてる感じ。