今日聴いたもの

シフォン主義 / 相対性理論
07年。ちょっとニューウェイブっぽいギターロック。ぶっきらぼうで投げやりな少女ヴォーカルと、キャッチーなメロディー、メロディーにカッチリ乗っかってるB級SFっぽいナンセンスな歌詞。ビートパンク調の"スマトラ警備隊"は全てのバランスが絶妙な、ある種ミラクルを感じる名曲。他にオリエンタルな味わいの"LOVEずっきゅん"、ガーリーなルイルイ・ガレージ"元素紀行"とか。男性ヴォーカルがなければたぶん全曲お気に入りになってたような気がするけど。
七色の記憶 / UNLIMITS
05年。ラウドな疾走ロックンロールに、凛とした少女ヴォーカルで歌われる激しく泣きの入ったマイナー歌謡メロという組み合わせが独特な雰囲気を醸し出す哀愁ガーリー・ハードコア。一瞬のアコギ使いとかアレンジもなかなか巧妙。タイトル曲も秀逸だけど、何といっても"モノクローム"が最高。クリシェなコーラスワークや、2コーラスで女子ツインコーラスになったりといった、ハードコア・パンクサウンドとギャップがありすぎる小技がいちいち決まってて素晴らしい。村下孝蔵がツーバス炸裂の高速ハードコア化したのような"帰り道"も強力。
残光 / Lamp
07年。何となく買いそびれてた1枚だけど、これまでで一番バラエティに富んでるかも。ジャズ・ワルツ調の"ムード・ロマンティカNo2"からフランシス・レイ風の"午前4時"と続くフレンチ・シネマティックな流れがすごくイイ感じ。黄金パターンのキリンジ風フォーキー・シティポップ"過ぎる春の"も快調で、微妙に予想を裏切られる凝ったメロディー展開に男女ヴォーカルの絶妙なスウィッチとか、このグループの魅力を凝縮したような傑作。それにしてもこの羽毛のようにフワフワした少女ヴォーカルはいつ聞いてもときめくなあ。アコースティック・スウィングなピアノポップ"泡沫綺談"もイイ曲。