今日聴いたもの

Latin Percussion With Soul / Jack Costanzo&Gerry Woo
68年Tico盤。パーティームードの爽快ラテン・ジャズ"Recuerdos"やブガルー乗りのR&Bナンバー"Green Onions"といったインスト曲と、キャロル・キングの"Hey Boy (hey Girl)"やビージーズ"Words"のカヴァーなどセプター期ディオンヌ・ワーウィックに通じる雰囲気のフィメールMORソウル曲で構成されたお洒落ラテン・アルバム。左右チャンネルから交互に聞こえる男女混声コーラスが一つになる瞬間がゾクゾクする、キレのあるフィメール・ブガルー・ソウル"Don't Squeeze The Peaches"から、ゆったりうねるグルーヴが気持ちイイ"Jive Samba"と続くラストの流れがメチャクチャ格好良い。
Mission Accomplished / The TnT Band
69年Cotique盤。タイトゥンアップ系ハーモニー・ラテン・ソウル"Meditation"とヤングに弾けるブガルー・ソウル"Sudden Emotion"という、いわゆるヒップでグルーヴィーな冒頭2曲がとりあえず最高。アルバム全体は割とチャンポンな音楽性で、ノーザン・ソウル寄りの英語曲でのスタイリッシュな歌唱スタイルとスペイン語の歌謡ラテン曲のいなたい歌唱の同一人物とは思えないギャップが面白い。お気に入りは、その二つの路線が絶妙に融合した"Keep on Smiling"、ロマンチックなカクテル・ピアノにウットリな歌謡調バラード"Espero"、ドゥワップ風のユーモラスなハーモニーが印象的な"I Miss You"など。
Perez Prado 70 / Perez Prado
70年のメキシコ制作盤。ゆらゆらと不安定に揺らめくオルガンにガレージなギター、能天気な掛け声、やけにアッパーなホーンセクションなどがロックっぽいリズム上で一体になって繰り広げる、不思議な味わいのイージーリスニング・ラテン集。昭和ハレンチ・ムード満点な"Simplemente Maria"を皮切りに、グルーヴィーな疾走R&Bインストに気の抜けたようなワウギターやフルートが絡む"Vuelveme A Querer"、これは普通に格好良いサイケデリック・ファンク調の"Mexico 70"、タイトゥン・アップ系の楽曲が予測不能な展開を見せる"Los Dos Laredos"、教会音楽風を思い切り下世話にしたようなインチキ・クラシカル曲"La Octava Religion"、ダンサブルなんだけど妙にダウナーな感覚のコーラス曲"Fanny Bump"など、聞いてるうちに頭の中がグルグル渦巻いてきそうな怪しい曲だらけの37分。