「そんなとき女を好きになる」 / チューリップ 88年。電子ドラムのスネアが鳴り響く、バブル絶頂期の空気感でいっぱいの産業ロック系シティポップ〜ニューミュージック集。そんなサウンドとちょっとメルヘンチックな財津和夫の歌声とのコンビネーションがな…

フリー・ソウル / ノーナ・リーヴス 06年。橋本徹選曲のコンピレーション。2ndの頃のフリッパーズから毒を抜いてフリーソウルを加えたような世界がひたすらキラキラとメロウに広がる青春シティポップな1枚。アッパーな"If You Were There"っていう感じの"ニ…

「あの鐘を鳴らすのはアタシ」和田アキ子Ｒ＆Ｂ歌謡カヴァー集 / V.A 03年。ちょっとスノッブな昭和歌謡リバイバル系を中心としたメンツによるカヴァー集。いつも通りのサイケデリック・キューティー・スタイルが最高な"悪い女 / ザ・シロップ"に、モッドな…

マルタの鷹 / 加藤和彦 加藤和彦は「ヴェネツィア」までで止まってたんだけど、急に「その後」が聞きたくなって。87年の今作はジャズ色濃厚なハードボイルド・ミュージカルという趣で、"CHINA TOWN"とか珍しくエモーショナルな歌を披露する場面も。「マリー…

Compilation / Look Blue Go Purple 91年。フライング・ナン・レーベル所属のガールズ・バンドの編集盤。1曲目の"Safety In Crosswords"がまさにその典型なんだけど、全体に60年代ガレージ・サイケと80年代インディギター・ポップが混ざったような雰囲気。こ…

Caribbean Breeze / Gladstone Anderson 89年の日本制作盤。マシナリーでメロウなラヴァーズ・ロック・サウンド上で華麗に舞う過剰なまでにロマンティックなピアノ、という70年代のムーディスク盤での音楽性を80年代風にアップデートしたようなスタイル。流…

Caged/Uncaged - a Rock/Experimental Hommage to John Cage / V.A. 93年。NYパンクからニッティング・ファクトリー派まで、アンダーグラウンドな先鋭系アーティスト達による、ジョン・ケイジ的だったりジョン・ケイジに因んでたりする楽曲をコレクト、曲間…

ムーン・ボサ / V.A. 01年。ムーンライダーズの25周年記念トリビュート盤。タイトルの割に全然ボサじゃないアレンジも多くて、ストレートなボサ・アレンジの曲なんてほとんど無かったりするんだけど。ウィスパーヴォイスのメロウ・ボサ"G.o.a.P（急いでピク…

X Cross-The Street Japanese Punk And New Wave Tribute / V.A. 04年。日本のパンク、ニューウェイヴといいつつ実質的にはバンドブーム期のヒット曲のカヴァー中心の「バンドやろうぜ」トリビュート。1曲目の"GET THE GLORY / SOBUT"がやたらと格好良くてオ…

Fine Time 2 - A Tribute to New Wave / V.A. 05年。第2弾。原曲のイメージを逆手に取った感じの曲がズラリ並ぶ中で、ほぼ完コピ状態の"Frankie Teardrop / ゆらゆら帝国"の存在感が異様に際立ってるのが面白い。意表を突かれたのは、オリジナルとかけ離れた…

フリッパーズ ギター トリビュート 〜フレンズ・アゲイン〜 / V.A. 03年。怖くてなかなか聞き返せないフリッパーズも、こんなふうにワン・クッション置いた形だと、それなりに安心して聞けるかも。相当久しぶりに聞く曲ばかりだけど、改めて高品質なポップス…

Ennio Morricone Remixes Vol.1 / V.A. 03年。Compostプロデュースのエンニオ・モリコーネ・リミックス集。クロスオーヴァーなブレイクビーツにヨーロピアン・サントラな上物が乗ると、なんだか妙にムード・プログレっぽく聞こえるのが不思議。4ビートっぽい…

Dub Side of the Moon / Easy Star All-Stars 03年。NYのEasy Starレーベルのオールスター・プロジェクトによるピンク・フロイド「狂気」全曲カヴァー集。どの曲も程よくトリップ感のあるダビー・エフェクトやワン・ドロップなリズムがやけにハマってて、ス…

RESPECTABLE ROOSTERS→Z a-GOGO / V.A. 05年。ルースターズのトリビュート。初期から後期まで幅広く選曲されてるんだけど、めちゃくちゃ統一感のあるソリッドでクールなロックンロール盤。特にドシャメシャしたヘヴィロックンロール"新型セドリック／MO'SOME…

Fine Time - A Tribute to NEW WAVE / V.A. 04年。先鋭的なメンツがヒネリの利いたユニークな解釈で聞かせるニューウェイヴ・カヴァー集。PILのカヴァーかと思わせて途中でアッといわせる"Papa’s Got A Brand New Pig Bag / LOSALIOS "、ありそうで意外にな…

セレクト合戦の選曲リストです。今回のテーマは、広い意味でのベスト・オブ、トリビュート・トゥ的な選曲、ということでエイベックス・トラックスをはじめとしたエイベックス・マーケティング社の関連音源で揃えてみました。途中まではともかく、なんとか終…

Tribute to Pink Floyd - Saucerful of Pink / V.A. 95年。CLEOPATRA/Cherry Red編集のピンク・フロイド・トリビュート・アルバム。2枚組120分で、ほとんど知らないアーティストがズラリと並んでるんだけど、冒頭の"Set Controls For The Heart Of The Sun /…

Don't Stop - Recording Tap / V.A. Numero編集、Tapというマイナー・ディスコ・レーベルの音源集。80年代初頭ならではのきらびやかなダンスクラシックス系ディスコサウンドに、埃っぽいいなたさがブレンドされたこの独特の味わいはなかなかレアかも。特にレ…

Jim / Jamie Lidell 08年。エレクトロニカ色はほぼ消え失せて、もはやwarpのレーベルロゴのイメージとはかけ離れた熱いブルーアイドソウルマン道を突き進んでる感じの3枚目。モータウンにサザンソウル、ファンク、スティーヴィー風クロスオーヴァーなど、60…

The Odd Couple / Gnarls Barkley 08年。60年代のR&Bビートやガレージ〜サイケ・バンドのサウンドをブレイクビーツで再現したようなトラックに、ディープなソウルフル・ヴォーカルが乗る、DJ Danger MouseとCee-Loによるユニットの2nd。高揚感いっぱいのキラ…

Hiatus on the Horizon / Recloose 05年。ニュージーランド在住のデトロイト系トラックメイカー。"Landed"に"Still Beyond Me"と続く冒頭のFMフレンドリーな流れから、メロウな女性ヴォーカルをフィーチャーしたスタイリッシュなクロスオーヴァー・ハウス盤…

Fabric 36 / Ricardo Villalobos 07年。自作曲のみのミックスCD。ファンキーなブチブチ・ノイズにリズムトラックや上物が少しずつ加わって、微妙にテイストを変えつつエレクトロなNWファンクまで持っていく前半の流れはスマートでカッコイイ。あの「Fizheuer…

Bite The Hand That Feeds You / Dan Electro 08年。ゴスペルにソウル、ジャズと、ディープなブラックミュージック色が濃厚なドス黒フレンチハウス。オープニングの"Look Around"や各国語のナレーションが入り乱れる"Babel"といった曲に顕著な、コラージュっ…

Happy Rabbit / Breakbot 07年。キラキラしたフィルター系トラックメイクに70年代クロスオーヴァーなセンスが絶妙に溶け込んでてなかなか気持ち良いフレンチ・エレクトロ・ディスコ。60年代ポップス風サンプリングで始まるヴォコーダー・コーラス入りのスペ…

We Were Dead Before the Ship Even Sank / Modest Mouse 07年。前作の突然の80年代リバイバル路線は今作でも継続してて、全体にモダンポップっぽいヒネクレ・パワーポップやネオサイケ系の派手な曲が並ぶ1枚。オリエンタル・ディスコ的なストリングスが楽し…

23 Seconds / Cobblestone Jazz 07年。淡白で端正なミニマル・テクノにクロスオーヴァー〜ニューエイジ風のシンセが絡むファンキーな電子音楽。聞き流してるとあまり引っかかってこないんだけど、大音量でジックリ聞いてるといろいろ細かい仕掛けがあって、…

GAME / Perfume 新作をやっと開封。というのもちょっと前に出たシングル"Baby cruising Love"があまりに印象薄くて、そのせいでアルバムへの期待値がちょっと下がってしまってたせいなんだけど、あらためて聞くとピアノ・アレンジがキャッチーなメランコリッ…

Kitsune Maison, Vol. 4 / V.A. 07年。ノイジーなシンセ・アレンジで壮大に盛り上がる"Divebomb / The Whip"や、アッパーなタテノリ・テクノ"Crossover Appeal (radio edit) / Guns N' Bombs"、クールなブリープ・ディスコパンク"Worryin / Phones"など、こ…

Kitsune Maison, Vol. 3 / V.A. 06年。アシッドハウス+エレポップなトリッピー・ディスコ"Feel Good (TV=Off) / Boys Noize"からブレイクが格好良い覚醒ディスコロック"Standing in the Way of Control (Soulwax Nite Version) / Gossip"に続く流れが最高。…

Widow City / The Fiery Furnaces 07年。NYの兄妹ユニット。70年代ハードロック/プログレとサイケ・ポップが混ざったようなアヴァンロック、と言い切れそうで言い切れない、次々曲調が目まぐるしく変わる先の読めない濃縮アレンジ。それでいて歌はあくまでウ…