今日聴いたもの

The Odd Couple / Gnarls Barkley
08年。60年代のR&Bビートやガレージ〜サイケ・バンドのサウンドブレイクビーツで再現したようなトラックに、ディープなソウルフル・ヴォーカルが乗る、DJ Danger MouseとCee-Loによるユニットの2nd。高揚感いっぱいのキラーなパーティー・チューン"Run"を筆頭に、ヤードバーズ"For Your Love"を思わせる哀愁ビートナンバー"Surprise"、サイケ期アニマルズ風のドラマティック・ブロークンビーツ"Open Book"など、60年代のあんなバンドやこんなバンドをいろいろ思い出してニヤリと出来る、全13曲39分の3分間ポップス集。
Soft Power / Gonzales
08年。こちらはビージーズの「ナイトフィーバー」がグラミー賞のアルバム・オブ・ザ・イヤーを、ビリー・ジョエルの"素顔のままで"がソング・オブ・ザ・イヤーを獲得した1978年当時のヒット曲にオマージュを捧げた、コンセプチュアルなフェイクMORアルバム。冒頭のアップテンポなノスタルジック・ピアノ・ポップ"Working Together"をはじめ、カラっと明るく切ないAOR"Slow Down"、ハーモニー・パワーポップの"Unrequited Love"、もちろんマッカトニー系バラードの"Map Of The World"など、いかにもソレ風の曲が次々に飛び出して、ヨーロピアンなイージーリスニングニューエイジ風なんかもしっかり取り揃えててやけに芸が細かい。しかもどれもイイ曲だし。特にFeistをフィーチャーした"Let's Ride"は、当時筒美京平がパクったに違いないと思える見事なオリエンタル歌謡ディスコで最高。シークレット・トラックとして、アルバム本編の音楽性とはかけ離れたやさぐれムードのチェンバー・ロックを収録。なかなか引き出しが多そう。