今日聴いたもの

ムーン・ボサ / V.A.
01年。ムーンライダーズの25周年記念トリビュート盤。タイトルの割に全然ボサじゃないアレンジも多くて、ストレートなボサ・アレンジの曲なんてほとんど無かったりするんだけど。ウィスパーヴォイスのメロウ・ボサ"G.o.a.P(急いでピクニックへ行こう)/KUMI,金津ヒロシ"や、アンビエント・フォーキーな"夢が見れる機械が欲しい〜髭と口紅とバルコニー〜 / 永岡宏昭"とか、オリジナルの持つ屈折感が抜けて曲の良さがストレートに伝わってくるカヴァーで、これは意外な拾い物かも。なかでも一番衝撃的だったのが寺田創一+松谷菜穂による"バースディ"で、あのミニマルなエクスペリメンタル・ポップがあっと驚く甘酸っぱいソフトロックに。"さよならは夜明けの夢に〜BLDG〜 / ヤマシタナオキ"の淡いメロウ・アレンジも素敵。
The High Sign/One Week - Music For The Films Of Buster Keaton / Bill Frisell
96年。バスター・キートンサイレント映画の劇伴として作られたアルバム。ギターとパーカッション、そして少しの弦楽器による簡素な編成で、ジャズにブルースにラグタイム、そしてアヴァンなチェンバー・ロックやジャズロックなどがめまぐるしく交錯する、静謐でありつつもなかなか刺激的な音世界。トータルで37分というコンパクトな構成もあって、映像ナシでもダレずに楽しめる感じ。何より好き勝手にやってる風なドラムがカッコイイ。