今日聴いたもの

フリッパーズ ギター トリビュート 〜フレンズ・アゲイン〜 / V.A.
03年。怖くてなかなか聞き返せないフリッパーズも、こんなふうにワン・クッション置いた形だと、それなりに安心して聞けるかも。相当久しぶりに聞く曲ばかりだけど、改めて高品質なポップス揃いだなあ、と。なんとなく歌マネ気味な男性陣に比べて、女性陣は伸び伸び自由に解釈してる感じで、デリケートな静謐フォークと化した"SUMMER BEAUTY 1990 (ラテンでレッツ・ラブまたは1990サマー・ビューティー計画) / bice"に、R&B歌謡スタイルの"3.A.M.OP (午前3時のオプ) / LISA"、ミュージカルっぽいピアノバラード"アクアマリン / イノトモ meets lake"とか、かなり新鮮。"ブルーシャイニングクイックスター"みたいな"THE CHIME WILL RING (やがて鐘が鳴る) / hurdy gurdy meets marseeside derby (Seizi Kimura from ZEPPET STORE)"も気持ちよくてお気に入り。
筒美京平トリビュート the popular music / V.A.
07年。何とも王道的な顔ぶれによるカヴァー集で、オーソドックスなアレンジに乗って巧い歌を聞かせるスタイルが中心ながら、モータウンなリズムが意外に相性抜群な"さらば恋人 / 山崎まさよし"や、原曲のほのぼのとしたぬるま湯感覚を残しつつ、ダンスホール歌謡に換骨奪胎した"お世話になりました / ET-KING"、いろんな意味でインパクト大なオペラシャンソン風"飛んでイスタンブール Homme / 秋川雅史"とか、なかなかフックの効いた解釈も。しかし突出して素晴らしいのが"木綿のハンカチーフ / 草野マサムネ"で、正直、聞き飽きて何も感じなくなってしまっていたこの曲がメチャクチャ新鮮に響く名カヴァー。歌詞の切なさに改めて泣けてしまった。