今日聴いたもの

Sofrito / Mongo Santamaria
フィニア再発シリーズで出た76年作。全体にイージー・リスニングっぽい耳ざわりのラテン・クロスオーヴァー盤という感じで、曲によってはFMフレンドリーな爽快フュージョンに片足突っ込んでる印象も。とはいえアーシーなラテンジャズと流麗なイージークロスオーヴァーをミックスした"Spring Song"や土着的なチャントをフィーチャーしたアフロ・ファンク"O Mi Shango"みたいな曲が並ぶ中盤はなかなか変化に富んでて、特に、これでもかというくらいロマンティックかつ情熱的に弾き倒すピアノソロからおもむろに昭和ムードの哀愁ラテン・インストに変貌する"Sofrito O Mi Shango"はちょっと笑った。これと1曲目のソフィスティケイテッドされたメロウ・クロスオーヴァー"Iberia"がベスト・トラックかな。
Canciones Del Solar De Los Aburridos / Willie Colon & Ruben Blades
81年。朗々とした歌とコーラスで聞かせる牧歌的な陽性歌謡ラテン集という趣の1枚だけど、ラジオのチューニング音とカモメの啼き声のコラージュで始まるオープニング曲"Tiburon"に顕著なように、どの曲もなかなか洒脱で凝ったアレンジ。特にホーンアレンジのキャッチーさは只事じゃない感じで全編キラーなフレーズの嵐。自転車のベル(電話?)が鳴り響く"Telefonito"とか、ピアノのクールなコード感も素晴らしい。ウィリー・コローンが歌ってると思われる、あっさりしたヴォーカルのメロウなボサAOR"Y Deja"に爽快MORラテン・ポップ"Ligia Elena"が新鮮。