2004-01-01から1年間の記事一覧
12inch 87 Anthology 4ADのシングル・コンピ。発売当時レンタルしてカセットにダビングしたんだけど、ほとんど聴いてなかったんで、記憶にあるのはM/A/R/R/Sの"Pump Up The Volume"くらい。そうなった最大の理由は冒頭に収録されてるスローイング・ミュージ…
Fun Fun Fun / 空手サイコ 01年。一貫して躁状態な過剰アレンジが楽しいブレイクビーツ・ミュージック。なんとなく80年代テクノポップ(というか初期YMO)を思わせる曲が多い。"The Booty"(ブロークン・ビーツなエレクトリカル・パレード)"カシオブギー fe…
To The Batmobile Let's Go / The Todd Terry Project 可愛い嬌声が印象的な代表曲"Bango(To The Batmobile)"をはじめ、Sleeping Bag音源を集めた88年アルバムに別バージョンをボーナスで加えたSequel編集盤。ハウスとヒップホップの間の子みたいな(エレ…
STEPS / 国分友里恵 87年。かなり本気なブラック・コンテンポラリー・ファンクにパワフルなヴォーカルで渡り合う"I Got You Inside Out"、一転してソフトな歌唱で漂うミディアム・グルーウ"I Wanna Be With You"、派手に動くメロディが好みなロック歌謡"Cosm…
スター80 ボブ・フォッシーの83年作品。業界のコネ作りの踏み台として女を利用とするけど、ただ女だけが成功の階段を昇り男は結局捨てられてしまうという情けない展開に泣ける。何者かになりたくてジタバタすればするほど空回りしてしまう焦燥感が伝わってき…
Bowled Over / John McLean 89年。ARIWAの男性ラヴァーズ盤。ジャケのゴツイ顔つきからは想像できない甘い歌声でスウィート・ソウルっぽいメロディをスムーズに歌う。一部ルーツ路線の楽曲を除きひたすら心地よいサウンドで固められてて、つい聞流してしまう…
Hotmosphere / Dom Um Romao 76年。という時代にしてはフュージョン色が薄い、アコースティック楽器主体のパーカッシヴなアレンジにスキャットや管楽器ソロが絡むジャズ・サンバ盤。ライブ感満点のっぽい感じの勢いある演奏が聴ける。"Escravos De Jo"(トラ…
Shake You Down / Gregory Abbott 86年。70年代ソウルがAORやエレクトロを通過して辿り着いた、ちょっと産業ロックっぽいブラック・コンテンポラリー。昔はこういう音はどこをどう聴いて良いのかさっぱり分からなかったけど、今聴くと80年代的な美メロが散り…
キマイラの新しい城 / 殊能将之 名探偵石動シリーズの新作。やはりこのシリーズは探偵役とワトソン役の独特の関係性が魅力的で楽しい。今回は中世ヨーロッパ世界が舞台になってて、これまでに比べて個人的にはあまり興味が持ちにくい題材だったんだけどキャ…
Groove Machine / The J.B.'s 79年。ガラージ・テイストすら感じる軽めのディスコ・ファンクなんだけど1曲目"Rock Groove Machine"のホーンのフレージングなんかはやはりどこかJ.B.っぽい。ガツンと来る曲はないけど、シンセがウニョウニョしてる"Rock Disco…
レモンエンジェル・ベスト 88〜90年の間に発売された5枚のシングル曲にアルバム曲をプラスした編集盤。昔聴いたときは"東京ローズ'88"以外は余り印象に残らなかったけど、今聴くとむしろ"ハンサム・ガール"や"夏のMAJO"みたいなダンサブルな曲により惹かれる…
Marcus Gravey + Gravey's Ghost / Burning Spear 75/76年。ルーツ・レゲエ有名盤とそのダブ盤のカップリングCD。この前聴いた「Social Living」と基本的には同路線なんだけど、微妙にあっちの方が自分好みだったかも。ありがちなメロディの曲か、トーキング…
ゴールデン・ベスト 黛ジュン 2 71年から83年までのシングル曲とアルバム曲からのセレクト+60年代の渡辺順子名義の楽曲で構成された2枚組。Disc1では70年代の三木たかしのイイ仕事振りが際立ってる感じ。80年代の楽曲は山口百恵がエキゾティックに走ったよ…
Aereo-Plain / John Hartford 71年。ドラムレスのバンド編成で洒脱なC&W、ブルーグラスを聞かせるアルバムで、曲によっては同時代のSSWっぽい。この前聴いた「ひとり」アルバムも悪くなかったけど、陽気な曲から哀愁ナンバーまで、イイ曲とイイ演奏が次々に…
Lady Miss Warp / 野宮真貴 02年。これは予想外に良かった。野宮真貴のヴォーカルがメチャクチャ新鮮に聞こえる。末期ピチカート・ファイヴのマンネリ感は決してヴォーカルのせいではなかったと思い知らされる(特に野本かりあのアルバムと聞き比べてみると…
Soul Survivors / Soul Survivors 74年。アーリーAORテイストのブルー・アイド・ソウル盤。隠し味のラテン・ビートが利いたイイ曲揃い。TSOPレーベルだけど、フィリー・ソウルっぽさはあまり感じないなあ。アップテンポの曲で聞けるホーンや男臭いコーラスは…
タイムリープ あしたはきのう / 高畑京一郎 今関あきよしの映画が凄く面白かったのを覚えているけど、原作がこれだけ良く出来た物語だったら、映画も面白くなって当然という感じの傑作青春SF小説。時間テーマのSFとしてすごく緻密に出来てる。最近のライトノ…
Happy People + U Save Me / R.Kelly 70年代マーヴィン+スティーヴィーな「Happy People」とゴスペル・タッチの「U Save Me」の2枚組新作。ミディアム〜ウォーキング・テンポの美メロ・ソウルが次々に繰り出される「Happy People」がとにかく素晴らしい。…
竹山ひとり旅 77年。新藤兼人。オープニングの高橋竹山の演奏シーンがメチャクチャ格好良い。主演の林隆三のキャラクターのせいか、悲惨な話なんだけど何だか能天気な印象で、「鬼の詩」みたいなハードコアなヤツを期待してた自分にはちょっと肩透かしだった…
Populate / Sister Audrey 91年。マッド・プロフェッサーがプロデュースしたARIWAラヴァーズ盤。ソウル系ラヴァーズを中心にルーツっぽい曲やダブ・インストを織り交ぜたなかなか飽きさせない構成。メロウな美メロ・トラックが続く2〜4曲目がとにかく最高な…
604 / Ladytron 00年。キュートな女性Voをフィーチャーしたエレポップ・ユニット。メロディにヨーロピアンな哀愁が漂ってて、時々LIOを思わせる瞬間も。エレクトロクラッシュというよりは甘酸っぱいガール・ポップスとして楽しめる好盤。"Discotraxx""The Wa…
AB'S-4 / AB'S 88年。ハードロックなギターをフィーチャーしたAOR/フュージョン盤で、ちょっと産業ロックっぽい味わい。全曲英語詞なんだけど歌メロは歌謡曲テイストで親しみやすい。コレという曲はなかったけど、女性ヴォーカルの"Across The Park""I'm Fal…
Urban Dancefloor Guerillas / P-Funk All Stars 83年。エレクトロでディスコでファンクな1枚。同時期のジョージ・クリントン・ソロに近いテイストで、イマイチ地味な印象だった70年代後半のパーラメントより断然イイ。"Acupuncture"(メロウなクリスタル・…
Viva Maria / Tania Maria 81年と82年のConcord盤のカップリングCD。81年の「Piquant」はシンプルなアレンジのジャズ・サンバ演奏で、スタジオ・ライブっぽい。この人の音楽をちゃんと聞くのは初めてなんだけど、思ってたより歌はジャズ・ヴォーカル寄り。ど…
パンチドランク・ラブ ポール・トーマス・アンダーソン。冴えない男が美女を射止めるラブ・ファンタジー。のはずなんだけど主人公がセコくて執着心が強くてキレやすい、あまりに気味の悪い性格なんで現実味が感じられず、むしろシュールな印象。意外とヒネリ…
ゴールデン・ベスト 筒美京平を歌う / 朝丘雪路 70〜75年。筒美京平作曲の8枚のシングルとアルバム曲(全てカヴァー)をコンプリートしたソニー時代のベスト盤。"雨がやんだら"のイメージが強いけど、以後のシングルはああいう演歌っぽいムード歌謡よりは、…
Kung Fu Meets The Dragon / The Mighty Upsetter 75年。カンフー・テイストの雄叫びやキテレツなSE、ムーグなどを使用した可笑しな曲が多いユーモア・レゲエ盤。以前聴いた「Super Ape」が、ジャケのイメージに比べると随分大人しい感じがしたんだけど、リ…
キル・ビル Vol.1 ついフラッと、すごく久し振りにツタヤに立ち寄り。単純明解に楽しめるアクション映画で良かった。カンフー映画と仁侠映画がミックスされた、どこかで観たことがあるようで、どこにもない世界。相変わらずテンポが良くてダレない映画を作る…
Studio One Funk 70年前後のR&Bやファンクに影響されたスカ、ロックステディ、初期レゲエをコンパイルしたSOUL JAZZのスタジオ・ワン・コンピ最新盤。初めて聴いた「Studio One Scorchers」のような衝撃やDynamiteシリーズでの予測不能な選曲センスのスリリ…
Muito / Caetano Veloso 78年。バンド編成で録音されたアルバム、の割にはカラフルな印象だった前作「Bicho」とは打って変わって再び内省的な印象のアルバム。ジャズっっぽいアレンジが結構導入されてるけど、ただのブラジリアン・フュージョンには決してな…