今日聴いたもの

Hotmosphere / Dom Um Romao
76年。という時代にしてはフュージョン色が薄い、アコースティック楽器主体のパーカッシヴなアレンジにスキャットや管楽器ソロが絡むジャズ・サンバ盤。ライブ感満点のっぽい感じの勢いある演奏が聴ける。
"Escravos De Jo"(トランペット・ソロが最高)
"Caravan"(エリントンの斬新なサンバ・カヴァー)
"Pra Que Chorar"(甲高い男声スキャットが印象的なスピーディー・ジャズサンバ)
"Cisco Two"(チェンバーでエキゾな異色作)
"Piparapara"(タイトルそのままのスキャット入りの疾走チューン)
Daydream / Lovin' Spoonful
66年2nd。昔出てた30曲ぐらい収録されたベスト盤はかなりヘヴィーに愛聴してたんだけど、オリジナル・アルバムにはほとんど手を出さずに今日まで来たのは、あのベスト盤が余りに名曲ばかりだったせいで、うっかりオリジナル・アルバムを聴いてつまらない曲に出会ってしまってガッカリするのが恐かったからかも。で、いざ聞いてみると、やはり思い入れが強い"Warm Baby"、"Jug Band Music"、"Didn't Want To Have To Do It"、"You Didn't Have To Be So Nice"といった楽曲に胸が熱くなるけど、ベスト盤から落とされてたビート・バンドやカントリー・ロック、ブルース・ロックっぽい曲群も結構新鮮に聴けた。ハードなブルース・ロック"Let The Boy Rock And Roll"みたいな曲でもひょっこりと人懐こくて切ないメロディが顔を覗かせるのはやっぱりこのバンドならでは。いいアルバムだと思う。むしろボーナストラックで収録されてる"Didn't Want To Have To It"の締まりの無いデモ・ヴァージョンなんかは聴きたくなかった。