今日読んだもの

電脳娼婦 / 森奈津子
帯にもあとがきにも結構エロ色強めの作品集と強調されてるけど、ポルノそのものだったこの間の「姫百合」とかに比べるとかなりSFマインド溢れるアイデア・ストーリー集という印象。キャラクター設定が素晴らしい、超能力ネタの中編なんかは「黒猫という名の女」は長編でじっくり読みたかった
ZOO / 乙一
残酷なドメスティック・ヴァイオレンスをメルヘン・タッチで書いた冒頭の「カザリとヨーコ」があまりに強烈。おかげで他の作品が霞んでしまってるんだけど、そうは言っても、以前アンソロジーで読んで鮮烈な印象を受けた「SEVEN ROOMS」やラストの書き下ろし「落ちる飛行機の中で」とか、相変わらず独創的なアイデアに感心。