今日聴いたもの

Radio Music Society

Radio Music Society

'12年。リンダ・ルイスやミニー・リパートンを思い出す透明感のある爽快な歌声に、スムースで耳触りの良いバンド・アンサンブルなど、一聴、70年代のMOR系クロスオーヴァー・ソウルっぽい佇まいんだけど、本人の弾く不思議にうねるベースラインのせいもあってか、テクニカルな硬派ジャズロックプログレも同居している感じ。
スティーリー・ダンの再来のようなクールなクロスオーヴァーAORで、静と動をダイナミックに行き来するアレンジが格好良い"Radio Song"に、メロウ&スウィートなスロウジャム曲にエグいギターがプログレッシヴロック風に絡む"Cinnamon Tree"、変拍子ジャズロックにサバンナバンド風のノスタルジックなアレンジを施したような"Crowned & Kissed"と続く、冒頭3曲の流れがとりあえず強力。以後も、全編に渡り独特なハイブリッド感のある高密度な曲が並んでいて、ある意味充実しすぎなくらい充実した1枚。