今日聴いたもの

coup d'Dtat

coup d'Dtat

'12年。曲が始まった瞬間その70年代ムーンライダーズっぽい雰囲気に思わずときめいて、いる暇もなく目まぐしく曲想が移り変わる"school"にとりあえずぶっ飛んだ。フックの効いた美メロと脈絡のないフレーズの断片をツギハギしたポップな濃縮コラージュぶりが最高。
この曲のインパクトが強すぎて他がやや地味に聞こえてしまうところもあるんだけど、80年代のニューウェイヴ歌謡やヨーロピアンポップス、チェンバープログレ、現代音楽などがごちゃ混ぜにされた曲群は、どこか懐かしくて、かつエッジが効いていて面白い。お気に入り曲はやはり、鈴木慶一が歌う中近東エキゾティックな感じがこれまたモロにムーンライダーズな"ホーリーローリーマウンテン"と、野宮真貴が歌うグルーヴィー・シティポップの"降り止んだ雨には悪意が混じる"。歌詞がもう少しストレートだったらより好きになれるかも。